橋本side
集合時間から30分が経った。
まだあなたは来ない。電車が遅れているわけでもない…遅刻?あなた、遅刻はしないタイプなんだけどなぁ。
作間「はしもっちゃん…」
橋本「ん?」
作間「嫌な予感がするんだけど。」
橋本「俺も。」
作間「那須に連絡してみるね」
橋本「じゃ俺メンバーに言っとくわ」
作間「だめ!瑞稀には言わないで」
橋本「なんで?」
作間「瑞稀、みっちーとのユニバ楽しみにしてたから。」
橋本「そうだな、」
作間「ただの寝坊ならいいけど…。」
橋本「一応警察にも連絡しとく?捜査願い的な」
作間「一応言っとく?」
橋本「分かった」
お願い。那須と一緒にいるって言ってくれ…
作間「はしもっちゃん……。」
橋本「那須?」
作間「那須があなたの家に行った頃には居なかったって。」
橋本「何時?」
作間「那須は10時半ぐらいに行ったらしい」
橋本「10時半か……」
作間「迷子…?」
橋本「そう、かもな。」
そう、自分の心に言い聞かせた。
そう思っていないと耐えられなかった。
髙橋「はしもっちゃん!作間!」
作間「優斗、蒼弥!」
猪狩「どうゆう状況なの?」
作間「迷子、かなって」
猪狩「そっか、、」
橋本「今、那須があなたの家からこっちに向かってくれてるから、途中で那須と出会うはず!」
髙橋「あっ、那須!」
そこいたのは……
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。