佐藤side
私は、那須を見つけて走った。下駄に慣れてないことを忘れて無心で…
その結果、靴擦れを起こしてしまった。
コンビニなら絆創膏売ってるかな?そう思ってコンビニに向かう。
あれ?ここどこ?
道に迷ってしまった。
足に力が入らない。ついに私は歩けなくなってしまった。
??「おい」
優しい、聞きなれた声が聞こえた。
井上「なにしてんの?」
佐藤「みじゅ!」
井上「トイレはこっちじゃないけど?」
佐藤「あ、えっと。コンビニに、、」
井上「やっぱ、靴擦れしてたんだろ?」
佐藤「……うん。」
井上「言ってくれたら買いに行ったのに」
佐藤「いや、うちは大丈夫だから!」
井上「無理して笑うなよ。」
佐藤「ごめん。」
井上「ほら、」
佐藤「え?」
井上「のれよ」
佐藤「……ありがとう」
私はその暖かくて大きな背中に乗った。
佐藤「意外と男らしいじゃん」
井上「意外とは余計だわ!ww」
佐藤「もう佐藤あそこで死ぬのかと思ったよ~」
井上「おおげさすぎww」
あぁ、瑞稀といると落ち着くなぁ。なんてww
井上「んじゃ、買ってくるから待ってて」
佐藤「ありがと!」
??「よっ、ねぇちゃん!」
佐藤「え?」
??「俺らに着いてきたら楽しいことしてあげるよー」
ナン、パ?
佐藤「あの……」
??「行こ?」
佐藤「ごめんなさい、友達待って。」
??「いいじゃん、ちょっとぐらい!」
佐藤「いやです!」
??「こいよ!グイッ」
『やめろよ』
??「お前誰だよww」
井上「離せ」
??「は?w」
井上「俺の大切な人を傷つけたらどうなるか、分かってるよな?」
??「は?お前はこの女のなにだよww」
井上「彼氏ですけど?なにか?」
佐藤「瑞稀。」
??「彼氏いんのかよ。チッ」
井上「二度と近づくなばーか😛」
佐藤「みじゅきぃ~😭」
井上「いける?何もされてない?」
佐藤「うんっ」
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!