龍我side
ランウェイでねぇちゃんのほっぺにキスをした
終わってから、問い詰められた。
佐藤「なんでちゅーしたの?」
キスをした、理由……?
『 ねぇちゃんのことが好き、だから。 』
なんて、言えるわけない。
龍我「嫌だった?」
佐藤「いや、そういうんじゃなくてさ、、?」
龍我「何気にしてんの?」
そういうとねぇちゃんは顔を赤くしてこう言った。
佐藤「だって、那須からされたことないのに……」
いっつもねぇちゃんは那須ばっか。
龍我の方がねぇちゃんのこと好きなのになぁ。
弟じゃなかったらよかった。
佐藤家に生まれなきゃよかった。
でも、兄弟じゃないと、ねぇちゃんに出会えなかったかもしれないんだよね。
それだけは絶対嫌だ……。
龍我はねぇちゃんのこと好きになっちゃだめなんだよね。
龍我「…だからほっぺにしたじゃん?てか弟だし関係ないでしょ?」
佐藤「まぁ、そっかぁ!」
龍我「おん、、、」
なんでそんな嬉しそうにするの、、、?
龍我がねぇちゃんの初めてを奪いたかったなぁ。
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!