第51話

ゆくえふめい
988
2020/05/22 06:01
那須side


俺は太郎に餌をやっていた。



すると急に電話がなった。



スマホの画面を見る。そこに書かれていた名前は……『作間龍斗』



その名前を見た瞬間、凄く嫌な予感がした。



いつもはLINEなのに、電話だったから……



おそるおそる電話に出る。
那須「もしもし龍斗くん?」



作間「あっ那須!」



那須「どうしたの?」



作間「あなた、どこにいるか知ってる?」



那須「…あなた?」



作間「うん。」



那須「家にはいないよ、」



作間「いつからいないか分かる?」



那須「俺が家に来た時には居なかったよ」



作間「那須、落ち着いて聞いてね、」



那須「うん……?」



作間「あなたが行方不明になったかもしれない。」



那須「え?!あなたが?!」



作間「うん。待ち合わせから30分ぐらい待ってるんだけど、来なくて…」



那須「今どこにいるの?」



作間「俺らは今駅前にいる」



那須「今から向かう!」



そう言って俺はすぐに家を飛び出した



俺は走った、今までこんなに走ったことは無いってぐらい。



でも、あなたはいなかった。



駅前に着いた時、俺の目からは涙がこぼれ落ちていた。



髙橋「あっ、那須!」
皆が駆け寄ってきた。



橋本「那須?」



髙橋「泣くなって!」



猪狩「大丈夫だって!」



作間「警察も動いてくれてるから」



那須「ごめん。皆ありがとう」



猪狩「道に迷ってる訳でもないとしたら…」



那須「瑞稀くんは?」



作間「みっちーとユニバにいるからこの事は知らないよ」



那須「連絡しないの?」



作間「楽しみにしてたし、まだあなたがどこにいるかも分からないし。」



那須「そっか。」



猪狩「那須、裏道とかあったりする?」



那須「あるけど、あなたあんまりそっち通んないと思う」


髙橋「一応見といた方がいいかもね」



猪狩「じゃあ別れて探そう!」



髙橋「じゃあ橋本作間はここにいて、俺は警察に話に行ってくるわ」



作間「任せた!」



那須「じゃあ、がりさん行こう」



猪狩「よしっ!行くぞ!」

プリ小説オーディオドラマ