佐藤side
キャー♡
また今日もいつもどうりの1日が始まる。そう思っていたのに。
佐藤「おはよ~」
橋本「おはよ~!」
猪狩「あなたおはよ~」
井上「おはよ」
作間「今日あなたなんか髪型違う?」
佐藤「あ~、ハーフアップにしてみた!」
猪狩「なんでも似合うな~羨ましい」
佐藤「男の子でも羨ましいの?ww」
猪狩「なんでも似合うっていいじゃん?w」
佐藤「ま~ね?w」
橋本「じゃ、またね👋」
作間「今日瑞稀別で帰るんだよね?」
井上「おう、」
佐藤「じゃ、みんなまたね👋」
猪狩「ばいばい~」
下駄箱に向かう。
今日は入ってない、よね…?
佐藤「あ。」
〝誰かに僕のこと言ったら大切な人傷つけちゃうからね♡〟
こんなの、どう考えても嫌がらせだよね。
うちに嫉妬してる人が、きっと。脅してるだけだよね。
井上「あなた?」
佐藤「あのね、みじゅき、、」
井上「うん?」
佐藤「てg」
パリーン
井上「危ないっ!」
ギュ
私が口を開いた途端、物音がして…フワッと何かに包まれた。
井上「あなた大丈夫?」
佐藤「瑞稀!大丈夫?」
井上「大丈夫、女を守るのが男の仕事だろ?」
そう話す君の手には血がにじんでいた。
佐藤「ほんとごめんね、手、出して?」
井上「俺は全然平気だから」
佐藤「いいから、手出して」
井上「分かったよ…」
先生「凄い音したけど大丈夫?!」
佐藤「あ、瑞稀が怪我して…」
先生「石…誰かのイタズラね。」
佐藤「ごめんね、瑞稀。」
井上「心配すんなって」
先生「井上君は保健室連れて行くから、佐藤さんは教室行ってらっしゃい」
佐藤「はい。」
あの手紙は誰の仕業なの?
何がしたいの?
瑞稀は、私を自分の体を張って守ってくれた。
凄く男らしくて、かっこいいと思ってしまった。
私には那須がいるのに……
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!