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第1話

私の顔は
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2021/07/05 13:17
生まれつき、私の顔には大きな痣があった。

そのせいで両親には捨てられ、私は孤児院で育った。



その孤児院というのがまた酷いもので、

私はこの顔のせいで軽い虐めのようなものを受けていた。

おとなは誰も助けてはくれない。


だから頼らない。





私は、優しいから。





そんなある日、私には好きな人ができた。

こんな私が好きになっていい相手ではなかった


クラス、、いや、私が通っている学校で1番と言っていいほどの綺麗な顔立ちに、性格もとても優しく、人気者だった。



だからこそ、毎日鏡を見る度に思う。



なんで私ばっかり、、、、


神様、どうして私の顔だけ、左手で描いたのでしょう???

…ただの気まぐれか、私に試練を与えようとでも云うのか。



きっと、私に好意なんて持たれても彼は困るだろう。


ラブソングのように、必ず両想いになれる魔法が掛けられていたらどれほどいいだろう。

そう、何度願ったことか。


だが、現実は、この世にあるラブソングは

どれひとつ私向けなんかじゃない。




もう辞めよう。









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