あっという間に一日が終わり、放課後
そう言って2人を見送る。
急がないと…
私は急いで屋上へと向かう。
階段につき、誰にも見られないように屋上へと上がる。
ドアを開けると
ベンチの上に置いといたはずのお弁当が無くなっていた。
うそ……。あれ?私ほんとにあそこ置いてたっけ?
そんなことを考えながらドアの前に立ち尽くす。
私は諦めて教室へ戻った
雨だからか、部活がないからかはわからないが
教室はもう、もぬけの殻になっていた。
急に虚しさが襲ってきた。
そこで私は異変に気づいた。
誰もいないと思っていたのに誰かが机に突っ伏して寝ていた。
……げ。
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。