紗季side
『はい。』
「ん? わっ、どうしたの急にネックレスなんて」
『別に。いらないならいいけど。』
大志のツンモード発動! 耳が赤いけどあえて何も言わないでおこう。
「いるいる!! やったぁ! 大志ありがとう!」
嬉しい。にしても何も無い日にプレゼントなんて珍しいなぁ・・
『ちゃんとつけとけよ』
「当たり前でしょ。外すわけないじゃん」
『そーかよ』
「私も今度なにかお返しするね 何にしよ〜」
綺麗なネックレス。
ついているのは赤い薔薇。
赤が光に反射して私の首元で光り輝いてる。
「うふふっ」
『ニヤついてんなよ、きめぇ』
「ありがとう。」
「っ・・・__おー。」
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!