「ねぇ!連れてきたよ〜!」
そう女がいえば4人の女が振り返る。
だいたいは見たことある顔。
全員 想いを伝えることすら叶わなかった子。
とにかくめんどくさい。全員で5人とか多いなぁ こんなに大人数なのは初めて。
『何でしょうか?』
「あっ、あの 大志くんと別れてくれませんか?」
ビクビクしながら、呼び出しておいて敬語を使うのって面白いなぁ
『それは・・無理です。』
別れるなんて、無理に決まっている。そして、お前らに決めれる権利なんてない。
「は!?お前調子のんなよっ!お前だろ?優里が必死に告白しようとしてたのお前が踏みにじったんだろ!」
自分の友達を庇ってそんなに熱くなれるそんな心が羨ましい。でも、首元を掴んでくるのは許せないかな
「や、やめて凛ちゃん__グスッ・・・」
最初に言ってきたのが優里っていう子か。
・・・あっ、珍しく口で呼び出したこか!
頭のなかで「ピンポーン」と電球が光る
あぁ、スカッとするなぁ
「優里大丈夫? 泣かないで 絶対に別れさせるから」
あの子が泣けば取り巻き達は同情して、慰めている。大丈夫?大丈夫?って…ばっかみたい。
なんて、つまらない友情劇。
『はぁ・・・』
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。