後日談ーーー
「ねぇねぇ!隣のクラスの谷口と林田退学したんだって!」
『えっ!そうなの? なにがあったんだろうねぇ?』
「それが教えてくれないの、急に退学しちゃったらしいから しかも2人同時にだって。」
少しあの事から時間がたって谷口優里と林田凛はどこかへと引越してしまった
1週間くらいは学年がその話題でわいわいしている。
ほんとなにがあたったのか...
なぁんてとぼけても分かってる。
きっと大志がなにかしたんだろう
最後にいったあの言葉がきっとこうさせたんだろう。 タダの高校生に急に誰かを引越しさせるなんて無理な話。
でもそれは"タダの"ならの話。
大志がなにかと繋がっているのは分かってる
でも、問い詰めようとかは思わない。いつか大志から言ってくれるのを待とうと思う。言いたくない事を無理矢理聞き出そうとは思わないし。
「ちょっと、あんたの彼氏何したのよ。」
『えぇ舞花ひどいなぁ、大志がやったこと前提なの?』
「しかありえないでしょ」
『とは思うけど。私も分かんないよ__真実は闇の中ってね!』
「あははっ!まぁいいけどねぇ。それより、ネックレス壊れたって言われた時はヒヤヒヤしたし」
『いやいや、ありがとうねぇ舞花。おじいちゃんにお礼言っておいてよ』
「はいはい」
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ほら、2週間もしたら2人が退学した話なんてみんな興味がなくなって別の話題に食いつく
ほんと真実は闇の中だよねぇ
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。