第17話

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2018/08/23 03:31

『じゃーねぇ!学校楽しんで。あ、迎え来るから連絡してね。愛しの マイーーーー・・・』
「はぁ?迎えとか来なくていいから!」

バタンッ 、車のドアを勢いよく閉める紗季。




あ? 紗季が男の車から降りて、あの男『愛しの』とか言って。

ああ_ 気持ちわりぃ。

この気持ちが独占欲からくる嫉妬であるのは分かる。紗季が男に呼び出されるときと同じ……いや、それ以上の。

あんなちっぽけな物の比べ物にならない程

いろいろな感情がごちゃごちゃになってる。
"俺の紗季が奪われた"この文字が脳内に過ぎる


視界の端に移る 疾風は震え上がっていた


「お、おい、ちゃんと話し合えよ?」
『あぁ、じっくり話し合わないとな。』
「ひえっ〜」


俺らが話している間も紗季は学校に向かって歩く 艶やかな黒髪が揺れて
それだけでも男共は振り向いてか頬を染める。

そいつらをぐちゃぐちゃにしたい衝動にかられる。




もし、紗季が別れたいと言えば・・・俺はどうなるのだろうか
俺は…離さない。気持ちがなくてもずっと繋いで、閉じ込めておくだろうな



そんなことを考えながら歩いていけば 口角が上がるのを感じた

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