第42話

もう少しだったのに
1,160
2021/10/21 12:43
運動会当日
四季
四季
(大丈夫、あれだけ練習したんだ…1位になったら…そうだ、1位になったらあなたさんと特別な関係になれるんだ…僕頑張れ…)
自分
あ、四季くん相変わらず緊張してる…
北斎
北斎
四季、頑張って…
玲央
玲央
なんかこっちも緊張してきた…!!
紗月
紗月
絶対1位とれよ…!
西門先生
西門先生
1位でも、1位じゃなくても、頑張ってくれ、四季
リュウ
リュウ
しっきーー!!!ふぁいてぃん!!!
神林
神林
り、リュウ!なんでねこ連れてきたんだ!
リュウ
リュウ
え〜?だって来たいって言うから〜?
神林
神林
なんだよそれ…とりあえず大人しく座ってろよ?
四季に1位を取って欲しいと願うメンバーだが、

四季が1位になったらあなたと恋人になるというのは

誰も知らない
放送「それでは第○種目、二人三脚です!選手の皆さんは集まってください!」
自分
四季くん、頑張って欲しいね…って!
自分
玲央くんとリュウくん!腕から離れてもらえない?!
玲央とリュウはあなたの両腕に抱きついてる
玲央
玲央
だって僕あの始まりの銃の音怖いんだもん!!
リュウ
リュウ
リュウくんは別に怖くないけど抱きつきたいんだもん!
自分
(今日もこのふたりは変わらないな…)
紗月
紗月
男なのにそんなの怖いのかよ!
そんなことを言いながらぶるぶる震える紗月
北斎
北斎
俺も怖くはないけど抱きついちゃお
自分
ほーくーさーい〜
北斎
北斎
ん?
自分
君はしっかりしてると思ってたのに…
北斎
北斎
ふふ笑あなたお日様の匂い…
自分
(話聞いてねえ…)
神林
神林
(なんであんなふうにすぐ抱きつけるんだよ…正直羨ましい…)
四季
四季
○○さん、紐、結ぶね
女の子「うん!」
四季
四季
(ああ、どきどきしてきた…)
四季
四季
閉め終わった…じゃあ
女の子「肩、組んで」
放送「準備が整いました!それでは第1レース、よーい、スタート!!!!」
西門先生
西門先生
あ、四季だ…頑張ってくれ…!!
今まで転んでばかりだった四季が堂々と走っている
自分
…頑張れ!!
そして四季のチームはすごい速さで他のグループを抜き、1位に並ぶ
玲央
玲央
がんばれーー!!!
北斎
北斎
四季、ファイト
紗月
紗月
四季ーー!いけーー!
神林
神林
順調だな…
西門先生
西門先生
ああ、四季、とてもいい表情をしている…
自分
四季くん!がんばれー!
四季
四季
!!
四季
四季
(あと少しだ…このまま行けば…)
リュウ
リュウ
あっっ!!
リュウが抱っこしていたねこが手から離れ、逃げてしまう
リュウ
リュウ
だめ!!
ねこは四季のチームに向かって走る
女の子「あれ?!」
四季
四季
うちのねこ…!!
ねこに気を取られ四季達は転んでしまう
自分
わっ!
玲央
玲央
転んだ…?
北斎
北斎
…?
神林
神林
?!
紗月
紗月
四季…?!
リュウ
リュウ
しっきー?!
四季
四季
い、痛…
女の子「ご、ごめん?!大丈夫…?」
四季は女の子にケガがないように下敷きになった
四季
四季
大丈夫…君こそ大丈夫?
女の子「私は大丈夫、起き上がってゴールしよう」
そんな会話をしているうちに他のグループに越されていった
四季
四季
(どうしよう…1位取れなかった…)
放送「ゴール!!1位のグループ惜しかったーー!!」
四季
四季
(こんな結果じゃ、生きてる価値なんかないよ…)
四季は憂鬱な気持ちを残し、校舎の裏に隠れた
四季
四季
もう…嫌だ…いい結果残せなかった…
自分
四季くん…
四季
四季
!!










四季くんを悪く言う奴はわたしが全員ぶっ飛ばします




続く

プリ小説オーディオドラマ