第8話

昔話
117
2020/01/31 01:40
主人公
主人公
うっ、うぐっ!
カッ、はっ!
ゲホゴホっ!
も、やめて、くださっ!
らら
らら
はぁ?何生意気いってんの?
雑魚は、黙っとけ。
主人公
主人公
う、あ、やめ!
助けて、助けて!
いやっ!
らら
らら
はっ。
今日はこれくらいにしてやるよ。
主人公
主人公
はーはー!
いったァ。やばい、痛い。
早く家帰って手当しなきゃ。
ふらふらとした足取りで家へ向かう。
なるべく人に見つからないように裏路地を
通る。
主人公
主人公
もうやだ。どうしてこんなことに。。
いじめられる理由はわからない。
前を見ずに歩いていたら
ドンっ!
主人公
主人公
いったぁ。
うらたぬき
うらたぬき
あ、ごめん。大丈夫?
主人公
主人公
あ、すみません。
私は大丈夫です。
貴方は大丈夫ですか?
うらたぬき
うらたぬき
俺は大丈夫。
失礼します、そう言ってその場を離れようとすると、
うらたぬき
うらたぬき
ねぇ、この傷とか痣何?
運悪く、袖が少し捲れてしまっている。
あぁ、これはごまかせないな、
そう一瞬で分かった
主人公
主人公
っ!
この傷とかは…。
うらたぬき
うらたぬき
あぁ、ごめん。
いきなり知らない人に話すのは、
嫌だよな?

とりあえず家来て。
手当したげる。
これが渉くんとの出会い。
私のことを聞いて、受け入れてくれた。
優しい人。
私にはもったいない人。

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