照史side
やってしまった、
淳太くん、睨んでる、
ひえぇーー( ´°Д° )
私桐山照史、やらかしました。
淳太くんが見てるのに、
近づかなかった。
みんなにバラしてから、
急にベタベタになって、
ちょっと疲れててん。
家テンションが続いて、
恥ずかしかった。
けど。
言い訳に過ぎひんなぁ、
明日、腰が死ぬのが目に見える。
ちょっと冷めた目で見てくるが、
あんまり話さへんこの空気感も嫌なのだろう。
俺が、一生懸命話を繋ぐ。
も。すぐに途切れてしまった。
同棲先の家へ向かっている。
お互いに、
前住んでたマンションは残してあったのだが、
寂しいし、自分の部屋もあるから、
戻ろうとしない。
しかも、少しのことだったら、
俺を大好きな淳太くんはお仕置きで済ませる。
腰を考えてくれるけど、正直怖いし痛い。
少し憂鬱になる。
はぁ、着いてしまった。
こういう気遣いが出来るとこ、
マジで好きや。
優しくキスを落とされる。
ちゃんと口。
取られるわけないやん、
淳太くんだけの物やねんから。
なんて思ってても、
もう俺もその気になってもうてるから、
あえて止めるようなことは言わない。
チュッ、クチュ、ッ
壁に追いやられる。
頭を軽く抑えられて、
口ごと食べられるかのようなキスをされる。
息が出来なくなって、
涙目になる。
想像以上に甘い声色で言ってしまったもんやから、
淳太くんは驚いてもうてる。
チュッ、チュッ、
おお、キスが降ってくる。
浣腸をしてくるから、と言って軽く済ませる。
待ってくれてて、再度呼ばれる。
おお、来る。
その気になってもうてる、言うたやん?
やから、素直について行く。
トスッ
柔らかく肩を押されて倒される。
乗っかかってきて、キスを繰り返される。
ホンマに遅れた思春期やわ。
語彙力は高いのに、そういうのに疎い。
から。もう既に軽く勃っちゃってる。
常備しているローションを
いつの間にか手にしている淳太くん。
ニヤニヤしないで、軽く恐怖、
美しく脱ぎ出す。
ジャニーズ脱ぎやわ。
正直、売れて欲しいから
そういうのバンバンやって欲しい。
メンバーには嫉妬するかもしれんけど
さすがにファンにはせぇへん。
淳太くんは、
嫉妬して欲しくてしてんねんやろな、
可愛い奴め、
俺も脱ぐ。
ムードの欠けらも無いけど、
淳太くんにいつ見られてもいいように、
鍛えだしてん。
ローションを細く長い指に掛ける。
長い睫毛を見ると、目が合った。
微笑まれ、完全に恋に落ちる。
マジで、いつやっても慣れへん。
淳太くんに、見つめられるってのは。
足開いて、と手で促される。
言う通りに開く。
俺の中で指が動く。
2本挿入ってて、痛くはないけど擽ったい。
入口の方を解されて、指で拡げられる。
次第に3本になって、
バラバラに動かされる。
頷くと、ゴムを填めた淳太くんのが
ゆっくり挿入ってくる。
バチュ、バチュ、パチュ、
何度も名前を呼ぶ。
照れながらも見つめると、
見つめ返してくれる。
頬を撫でられる度に、
あぁ、好きやな、ってなる。
自分の声じゃないように聞こえる、
もう聞き慣れてきた声を響かせ、
コトを続ける。
明らかにさっきよりも質量を増してて、
はち切れそうやった。
そのまま、眠りについた。
腰が痛くても、
俺は彼氏やと思われとるから、
我慢やわ。
end
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!