中間side
今から、みんなにだけ衝撃の秘密を
カミングアウトしちゃいます、
実は俺、吸血鬼なんです。
なーんて茶番は置いといて、と。
嘘やで、ホンマやで、←?
ちょ待って、どっちがホンマか分からへんやん、
あ、自己紹介すればええんや。
俺の名前は、中間淳太。
アイドルしてます。
で、吸血鬼やねんな、←これホンマやからな!?
生まれつきやねん、て言っても、
親が誰かは分からへんし、
帰国子女やったこともあって、
色々ごちゃごちゃしてんねん。
背骨がないねん。無脊椎動物てやつやな。
やから、まず人間ちゃうねん。
背骨ないから血が作られへんくて、
循環すんのが、
血と、まぁ色々あんねんけど、
まぁ血が1番いんねん。
が、ないから、
吸血鬼の俺は血を吸って暮らしてる。
あ、血を吸う以外は人間と同じやで?
直射日光はちょっと目が弱いからあかんけど。
あ、血な、?事務所がくれてんねん。
吸血鬼てことバレてんのは、事務所の幹部だけ。
世間ももちろん知らん。
知らんかったやろ?w
まぁ、それはいいねん。
でなでな!!!
俺の好きな恋バナ、しよーや、
俺の話な。
俺なぁ、神ちゃん好きになってもうてん、
これ、嘘なしな、?
これまで、そーいう絡みあったら
『気持ち悪いわ!』
て言っとったやん、あれ、
気にしとっただけやねんて。
あ、照史には言ってんねん。
神ちゃんが好きや、てこと。、
あんな、近づいたら顔赤なるから、
それ気にして気持ち悪い言うて離れててん、よな。
でも、俺吸血鬼やん、?
引かれへんかはメンバーやから大丈夫やねんけど、
なんか神ちゃんに迷惑かからへんかなって。
いや、成功する前提ちゃうで!?
えと、告白したら、てことや。
単純に、俺に思われとる神ちゃんが可哀想、
て感じ。
まぁ、
要するに、俺は吸血鬼やけど、
血を吸わなあかんことなどに邪魔されて、
神ちゃんに思いを伝えられへんねん。
分かった、?
で。
急に話飛んだ思われたらあれやねんけど、
まぁ、神ちゃんとおんねんな、
これまでの話も、神ちゃんとおるとこで
脳内で考えててん。
俺、妄想癖あるから。
いや、そこまでちゃうけどな?←
また話微妙にそれてもた(^_^;)
1人で話しとったら(脳内やけど)
話止まらへんな、
やって、普通に考えてんと同じやもん。
あ、でな?、
神ちゃんと、飲みいってん。
何でか分からへんけど、2人で仕事あってんな?
(たまたまやろ、こーいうのって)
で、久しぶりサシ飲み行こか、言うことで、
神ちゃんの最寄り駅前の飲み屋行ってんねん。
で、俺、酔ったら変わる人とはちゃうねんな?
酔いに強いやん、神ちゃん弱いやん?
でもな、神ちゃんが遠慮すんねん。
( `‐ ´ )『カシスオレンジ飲めるようになった!
o(`・ω´・+o) ドヤァ…!』
言うとったやん、w
で、一方的に俺だけ飲まされて、
(俺が飲みたかったから飲んでんけど、
(てか、1人ツッコミは寒いて
俺の酔いが回ってきてんな?
酔ったら、無性に血が欲しくなって。
いや、ふらふらしとってん。
自分がわからんくて。←それを理性失った言うねん
和室風の上がり個室の中、
神ちゃんの首筋に、
噛み付いてしまった。
………カプッ、
吸血鬼やから。
歯には、血を吸収するための管がついてて。
犬歯は発達してて、ひと噛みで血が出てきた。
それにしても。
供給不足分を飲む。
事務所、ちょっと経費削減しすぎちゃう?
バレたらやばいから少なくしなあかんのは
分かってんねんけどさ、少ないねんな、
なぁ!神ちゃんの血、最高やねんけど!
適度な甘み、酸味はあんまりなくて、
俺の苦手な鉄は(特異体質やねん)
飲めるくらい甘いねん。
鉄やのに、鉄やない!←誰もわからへんわ
なんか、溶けてまいそ、
歯が一気に伸び、首にひたすら噛み付く俺に、
神ちゃんは呆然としていた。
でも、ずっと飲ませてくれんねん。
なんやろ、俺が凄い美味しそうに飲むから。
体に血が回ってくるのが気持ちよ過ぎて
震えてる俺に向かって、
大丈夫?
て。
神ちゃん、吸血鬼に襲われてんねんで、?
俺、神ちゃんを吸血過多で
殺してまうかもしれへんねんで!?
そう考えたらすぐにでも飲むのを辞めたいけど、
抑えられへん。
気を使って、笑って見せてくれる神ちゃんに、
再度惚れる。
こーいう、男っぽいとこ、好きやわ、
会計を割り勘で済まし、家に向かう。
やっと冷静さを取り戻してん。
へまとふぃりあ、?
あぁ、大学時代に聞いた。
血液嗜好症の人間のことやんな。
でもなぁ?
俺は、吸血鬼の生き残りやねん。
背骨ない、を明るく言うなと小突かれた。
まぁせやな。人間からしたら恐怖やろうな。
なんて言って、フォローしてくれた。
家に着く。
神ちゃんの家に行くのは、
2018年の新年会ぶりやな。
犬猫飼ってからは、荒らされたくない言うて
あんまし呼ばれへんかったから。
で、神ちゃんが更に軽い服装に着替える。
『ちょっと待っとってやー』
言うて、出てきたんは緩いスウェット。
なんか、無防備で強い、←、
なんか興味更に湧いたんか、
楽しそうやねんけど。
いや、恐れおののくとこでしょ、?←
首と肩を露出させて、
俺の近くに小首を傾げたまま来る神ちゃん。
待って、心の準備が!、
今俺、段々酒抜けてきてんねん、!
チュッ
気づくと、口元には神ちゃん、
口には、柔らかい感触。
酔ってる、!?!?、
つい!?
ドサッ
気づくともう神ちゃんのペース。
圧倒的俺が女役感はでてたけど、
不思議と。
嫌やないねん。
好きやからかな、?←多分そーやな、
押し倒してるからちょっとは気持ちあるんかな、
とは思ってたけど。
そんな顔で、見つめて言われる…
なんて思わへんやん、
バッ
急に離れられる。
襲う気は無くなったんか、
離れてしょぼんってしている。
い、いや、俺は、神ちゃんならええかなって、
身構えてんけど…、
好き、やし、///
玄関に向かって歩く。
どうすることも出来なかった、
神ちゃんを誘うことも難しい。
泣いて、る、
嗚咽を漏らしながら泣いてる。
暫しの沈黙。
抱かれる意思がある、てこと。
神ちゃんは驚いて動けへんっぽいから、
俺から行こか。
チュッ
チューッ
ドンッ
玄関近くの壁に押し付けられる。
肩を寄せられ、歩く。
近い、///
可愛く笑われる。
なぁ、ギャップ、
数秒前まであんなオラオラしとったのに、
(キスの仕方
やばい、胸の鼓動が早い、
ドサッ、
ゆっくり下ろされ、俺の顔の上に神ちゃんの顔。
手を合わせて、それに合わない感じで
怪しくニヤッと笑うと、俺に激しくキスしてくる。
口を食べられてる。
息が出来なくて、口から吐息混じりの声が
出ていることに気づいているけど、
恥ずいから、目をそらす。
好き、やけど。
吐息9割で『興奮する、』て言われた、
待って、胸が、やばい、どくどくする、
目がパリマニ歌う時の神ちゃんになってんねん、
ぎらぎら。かっこええんやけど、どーしよ、
優しいから、再確認。
もちろん、答えはYes。
コクコクッ
服を流れる手つきで脱がされる。
恥ずかしがる、間もなく。
上はエロく首元だけ開けさせられて、
下は全部出してある。
恥ずかしがる間、今やん。←
して欲しい。
ガン勃ちやねんもん。
誰がどう見ても。
ニヤッと笑われんの、弱いから。
グチュッ
指を入れられる。
グチュッ、ヌチュッ、
なんか、変なる。←(さっき言ったわ
変に力が抜けて、神ちゃんに支配されとる。
…感じ、?
腰に手を回され、入口にあてがわれる。
グッ、
異物が入ってきた感覚。
グチュッ、バチュ、
バチュ、グチョッ、ヌチュッ、
奥にどすって突いてこられる。
胸に響く、ていうか、苦しいねんな?
けど、嬉しい、てか。
うん、逆接が繰り返すくらい、
結局好きすぎて止まらへん。
しばらく、突かれる。
グチュッ、バチュ、ドチュ、
ニヤッと笑って無視られる。
確かに。
意地悪された方が、よっぽど気持ちいい。
なってる、って伝えたいけど、
気持ちよすぎて声がでぇへんねん、
へ、?
なんで分かったん、?
急に安心して締めてしまう。
やばい、擦れて死にそう、♡
ドプッ、ゴププッ
ビュクッ
中に出したことにワタワタし始めた神ちゃん。
吸血鬼やから病は風邪以外かからへんし、
(風邪はかかるんかい
腰痛は神ちゃんの血を飲むつもりやから
大丈夫なのである!( *¯ ꒳¯*)エッヘン
さっき貧血ギリ手前まで飲んだからか、
神ちゃんは怯えて逃げ出す。
追いつき、噛み付く。
カプッ
あ、言い忘れていました、
噛んだ傷跡に、
今口に含んだ媚薬、流し込んでます。
俺は、とてつもない淫乱ちゃんでした、♡
❦ℯꫛᎴ❧
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うーん、2日使ったのに全然思い通りいかんw
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。