━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
シズマside
ロックバンドが軌道に乗り 、
調子に乗っていたが 、
俺は 、就活をすることになった 。
ロックバンドとは並行して進めていく 、
という条件付き 。
出版社で働くことになった 。
少し話題になっていたから 、
知っている人もいるかもしれない 。
闇落ちする亀 、大ヒット作の作者 。
何故か 、回りに回って俺に来た 。
そう 、野中さんのマネージャー 。
永遠の謎だった 。
野中さんのマネージャーだけが 、
次々と退職していくと言う 。
で 、皆怖気付いてマネージャーに付かない 。
勿論 、給料もそのせい高い 。
そこでだ 。
俺が引き受けることにした 。
暗い雰囲気でうつむき加減 。
初対面の俺にも 、反応がない 。
いや 、そりゃあそうだろう 。
今日から配属に決まったのだから 。
気合いだけは充分 、それが俺の取り柄 。
野中さんの反応はと言うと …
無愛想な人だ 、目に光は灯らぬまま 。
過去に何かあったのかな 。
それは困る、俺は上から言われているのだから。
睨まれた 。
怖い 、けど 、言い返す。
そう言われればもうするしかない 、
テレビ局の楽屋で立っていてもあれだから 、
飲み物でも買ってくることにした 。
歩いて数分、エレベーターと階段の近く、
少し椅子のある場所に
自動販売機があるのは確認済みだ。
コーヒーを2個買い、
ひとつはポケットにしのばせる。
原稿片手に集中している野中さん。
俺より2歳上だと思えないくらいの落ち着きよう。
無言。まぁそうか。マネージャーだからな。
片眉を下げて睨まれる。
バレたか。媚びてるわ。
まぁ、かっこいいのは本音だ。
憧れは、しないけど。
愛想悪いし、目付きが怖いからだ。
台本をサッと流し見、
スタジオへ向かった。
周りから頭を下げられながら席に着く野中さん。
本番、の声がかかると共に、
野中さんは笑顔になった。
その、切り替えの速さは、
光の速度のようだった。
収録終わり
地面に、誰のか分からないリュック。
思考停止。
ちゅっ 、
俺を支えようとした野中さん 、
唇が唇の感触を伝える 。
キス 、、して 、る 、!?
飛び退く。
辺りが無言になる。
なぜだか 、顔が赤くなった 。
躰が熱くて 、思考停止してしまう 。
そのあとも、野中さんは何も無かったかのように
ひたすら原稿に向かった 。
だが 、しばらくするとペンが止まる 。
コツンッ
なぜか、軽く小突かれた 。
初日から 、嫌われました 、俺 、?
end
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
知らパロ×正ロクパロ
こーゆうリクもよろしくです!
マジで不安なので、感想お願いします、!
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。