第16話

帰ってきたら
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2019/01/06 11:38
よっしゃ放課後!藍と帰ってそのままゲームしよっと!

「佐藤さん、ちょっといい?」

一階に下りた途端、三年女子たちが私の行く手を阻み、トップのあの人が鋭い目つきで言ってきた。

楽しい予定が崩れ去った瞬間だった。

私は内心ビクビクしながら、精一杯の勇気を出した。

「すみません、藍と帰る約束してるので、先帰ってって言ってきてもいいですか?」

「……そういえば高崎くんともだったね。言うなら早くして」

「は、はい!」

こーわー!藍に言ったついでに帰りたいわ!!

だが他ならぬ三年女子の監視下で動いているので、それはできそうにない。大人しく、言うだけにしよう。

「藍!」

下駄箱に背を預けて待っていた藍が私の声に反応した。

こちらを見て、藍は何かを言いかけたが、かぶせるように私が話したので聞こえなかった。

「ごめん藍!先帰ってもらっていい?用事ができちゃってさ」

「……いいよ。帰ってきたらゲーム誘って。俺、自分の部屋にいるから」

「おっけ!ありがとー!じゃ!」

ダッシュで三年女子のところに戻る。

「言ってきました」

軽く息を切らしつつ報告。

腕組みして威圧的に見てくるトップがマジで怖すぎる。

「ついてきて」

トップを筆頭に、三年女子軍団がどこかへ歩き出す。

「っはい」

はぁ……やだなぁ。

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