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2019/03/17

第6話

#5
そして事件は起きた。

梨咲と"あの約束"をした日から初めての部活。

涼先輩が振り付けを考えているOPダンスの事で、1年生に話があると言われ、

涼先輩の元へ1年生全員で集まっていた。

一ノ瀬涼
一ノ瀬涼
あ〜、皆ごめんね!
最高学年の男の先輩なのに、

偉そうしないどころか、申し訳なさそうに謝ってくる先輩に思わず口元が緩む。
一ノ瀬涼
一ノ瀬涼
話っていうのは、今回のOPで1年生の中で少しだけソロ踊って欲しいっていうのは伝えてたと思うんだけど、
ダンス部1年
はい。
確かに、事前に聞いている話だった。

というのも、その時は全体に対して各学年にソロを踊る人を作りたい…という程度だったけど。

でも、1年生は上手い人で溢れていて、

自分とは縁のない話だからってあまり気にしていなかった。

それに、自分は目立たない。

そんなソロを任せられる立場には……いない。
一ノ瀬涼
一ノ瀬涼
それをね、あなたに頼もうと思ってるんだ。
ほら、やっぱり私じゃな……… 



えっ?
あなた

わ、たしです……か?

ありえない。きっと聞き間違え。

似ている1年の名前が私の名前にでも聞こえたんだ。

ちゃんと確認して、自分の中で間違いを訂正しなければ。
一ノ瀬涼
一ノ瀬涼
うん。
でもそこで聞こえたのは、

『違う』という否定でも、

『そんなわけないでしょ』という嘲弄でもなく。

『うん』という肯定だった。