涼介side
あなた「…んんっ」
「辛いね、もう1回お熱測ってみよっか。」
あなた「んんっ嫌っ…ゲホッ」
「嫌だね〜、確認するだけね?ね?」
不機嫌なあなたを固定しつつ熱を測ると
「うわっ…苦笑」
体温計のディスプレイには39.4℃の表示。
かれこれ3日間こんな感じのねつがつづいている。昨日は少しだけ下がってたから大丈夫かなと思ったら全然ダメ。
解熱剤の座薬をいれて下がったと思ってもまた熱が上がってしまう。
このままだとあなたの体力的にもキツイだろうな。
あなた「…んぅ泣…ゲホッ」
「泣かないよ?熱上がっちゃうからね。冷ピタ変えよっか。」
あなた「…ゲホッゲホッ」
咳出てきたな。
冷ピタを変えてる時も何度か咳をしてるあなた。
高熱が続いてるし、肺炎の可能性もあるな。
体力的にもきついと思うけどレントゲンだけ撮ろっかな。
「あなたレントゲンだけ頑張れるかな?」
あなた「…んんゴホッ」
「咳も出てきてるし、ちょっと調べたいからさ、横になってるだけで大丈夫だからね。」
あなた「ん…」
あなたを抱っこしてレントゲン室へ
レントゲンを撮り終えて画像を見ると案の定肺炎の疑い。
とりあえず点滴を追加。
あと気をつけないのはあなたは喘息持ちだから発作が起きないように見とかないと。
あなた「…ゴホッゴホッゴホッ」
「辛いね〜」
あなた「ふえっ…泣ヒュー」
喘息でてきたな。
「泣かない泣かない、もっと辛くなっちゃうからね」
あなた「ゴホッゴホッゴホッ…ヒュー」
喘息発作だな、あなたには申し訳ないけど吸入を頑張って貰おう。
「ちょっとあなた頑張ろうな。」
ナースコールを押すと
慧「あなた、どうした?」
「俺!あなた喘息発作起きたから吸入器持ってきて貰える?」
慧「分かったすぐ行く。」
しばらくして
慧「持ってきたよ、あなた辛いな」
「ありがとう伊野尾ちゃん、あなた少し頑張ろう」
あなた「いや…ゴホッ」
めちゃくちゃ機嫌悪くなったけど吸入をしたら少し良くなった。
数日休んだら熱も下がった。
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鈴木麻裕実さんリクエストありがとうございました!
こんな感じでよろしかったでしょうか?
またリクエスト募集の際はおリクエスト待ちしております!
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編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。