涼介side
あなたの病室の戸を開け、中に入る。
暗くてあんまり顔は見えないけどしっかり寝れてる。
起こさないように少しめくれてた布団を直してあげて退室しようとしたら服を引っ張られた。
あれ?起こしちゃったかな。
あなた「せんせ……?」
「起こしちゃったかな?ごめんね、寝ても大丈夫だよ。」
あなた「ううん……起きてたの」
「え?いつから起きてたの?」
あなた「30分くらい前……」
おお、結構前から起きてるな。
ナースコール押してくれれば良かったのに。
「寝れない?」
あなた「……うん」
あなた「……せんせいっしょに……て」
だんだん小声になって言って聞き取れなかった
「ん?ごめんもう1回教えて?」
あなた「一緒に寝て……」
「わかった、いいよ。」
ベットの柵をとってあなたのベットに入る。
あなた小さいから俺が入っても全然余裕笑
しばらくトントンしてあげてたら寝たあなた。
俺も気づいたら寝てたみたい。
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!