第10話

準備
お母さん
これが、あなたの杖よ。
この杖は、あなたに合ってないから暴走をよくしていたと思うの。
ず、図星…。
そこには、きらきらと宙に浮く白い杖があった。
よく見ると柄が彫り込まれていて、美しい。
魔法の杖
よろしくお願い致します。
杖が喋るのに、私はもう慣れた。
私は手にめり込んでいく杖を、見つめる。
手の甲には、ダビデではなく花❀のマークがあった。
お母さん
あなたは、妹より魔力がとても強いわ。
だから、この杖が1番合ってる。
レナーテ・マシュリーラ
レナーテ・マシュリーラ
…わかった。
お父さん
お前は、今から魔法界に行ってもらう。
レナーテ・マシュリーラ
レナーテ・マシュリーラ
えぇええ!?
いきなりのことで、私は声を大きく出す。
お母さん
妹と、薬を探す為よ。
お願い。あなたしか助けられないの。
助けなければ、人間界も、魔法界も消滅してしまうわ。
ごくりと息を呑む。お母さんの真剣な表情に、
私の責任が感じられる。
お父さん
今から荷造りしなさい。
明日の朝、出発だ。
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場面転換 次の日
私のバッグには、色々なものが詰め込まれていた。
まず、どんな怪我でも治す魔法の薬。いざとなった時に使う爆薬。
そして、ナーナを助けた後に渡す魔法の杖。呪文の書いてある魔法の本。
不思議なことに、私は基本の魔法はスラスラと言えるようになっていた。
お母さん
それは、あなたか魔法民マジカルーだから。
お母さんは言う。
レナーテ・マシュリーラ
レナーテ・マシュリーラ
よし、準備は…大丈夫。
お父さん
じゃあ、ホウキを呼ぶ呪文を言ってくれ。
言われた途端、私はホウキを呼ぶ呪文が頭に浮かぶ。

-インピリオ・カラニーナ-

これがすぐに出てくるのも、私が魔法民マジカルーだからだろうか
レナーテ・マシュリーラ
レナーテ・マシュリーラ
インピリオ・カラニーナ!
お母さん
あ、待って!ここで呼んだら…
がしゃーーん!
棒のようなものが、扉を突破って私の前に現れた。
お母さん
…上を突破ってくる
レナーテ・マシュリーラ
レナーテ・マシュリーラ
ごめん、遅かった
お父さん
まぁ…なれてないから仕方ない。
パシュート・イサルオ。
お父さんがそう言うと、破れた天井が元に戻って行った。
…ドジ!私のドジ!