結花の声ではっと我に返り、
とっさに手を隠した。
危ねーっ!変なマークが見えるとこだったㅇㅁㅇ;;
フー、あぶないあぶない
朝、変な杖に会って手に変なマークがついたなんて…
言えない、言いたくない!
机の柱につまずいて、すってんころりん。
案の定、クラスの全員に見られて笑い者になった。
あぁ…恥ずかしい…
小声で言った。叶うはずのないことを。
でも、わたしがそう呟いた瞬間、手のマークがピカっと光った。
訳が分からず私は体制を戻して、手の平を見つめる。
手の平のマークは光を出し、それがひとつの塊となって
どんどん大きくなって行った。
そして、思わず目をつぶるほどの眩しい光があたりを包んだ。
どういうことだろう…
はっ!(°д° )まさか…杖の力!?
確かに、私は記憶を消してと言った。
まさか、それを魔法で叶えちゃったのか!?
…やばい、魔法使いになっちゃった
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。