第5話

ドジな私が授業に出るとこうなります。
225
2018/11/04 08:48
先生
えーと…であるからして
はぁ…歴史の授業つまんないなぁ
…って楽に考えられたらいいのにね…
今の私は魔法を使わないように気を張ってないといけないから
ぶるるるっ着信音
ん?LINE?
市野 結花
起きてる~?(´-ω-`)
結花からのメッセージだった
丸川 菜々
うん、眠いけど(´∀`)
とりあえずLINEを返した
携帯をパタンと閉じて、力を入れて魔法を使わないように手を握る。

絶対!絶対!またヘマはしない!!
クラスメイト1
クスクス…
ん?なんだか笑い声が聞こえた
それと同時に、結花からLINEが来る
市野 結花
どうしたの?変顔なんかしてw
丸川 菜々
え?
市野 結花
すっごい鬼の形相だね~ww
どういうこと?
丸川 菜々
(まさか)
小声で言った。
手鏡を取り出して、自分の顔を見る。
丸川 菜々
(…はずい)
私は、魔法を使わないように顔を強ばらせていたせいで、変顔をしていた。
うわぁあもうめっちゃはずううぅうぅう
ばっと周りを見ると、クラスメイトが皆私の方を向いていた。
丸川 菜々
(ああぁあムリムリ)
丸川 菜々
(…んもぉぉおぉお、今すぐなにか珍事件起こって!
休み時間の話題にされたくないよぉぉぉ)
って、うわああぁああぁ!やっちゃったぁああぁあ
手がまたピカピカと光り始め、辺りを包んだ。
伊波 悠
ねー、校庭に誰かいるよ?
悠ちゃんが窓を見て叫んだ
クラスメイト1
誰々!?
クラスメイト2
サボりとか~?
校庭に、野球部の男子が立っていた。
男子
2年3組、三重川 真里いぃいいい!
急に、男子が叫ぶ。
男子
僕はーー!
…未〇年の主張?
男子
あなたがーーー!
男子
好きだーーーーー!
校舎からわーーっと歓声があがった。
男子
付き合ってくださーーーーい!
クラスメイトは皆、2年3組の方を向いた。(うちらのクラスの隣)
そこには、告白された三重川さんが顔を出していた。
三重川 真里
三重川 真里
ごめんなさーーーーーい!
彼氏がいまーーーす!
校舎からどっと笑い声が聞こえた。
丸川 菜々
…何これ
今日は、ずっとこの話題で持ち切りだった。
私の話題は、かき消された。魔法で…
昼休み
市野 結花
いやぁー、凄かったね、まんまと振られた
丸川 菜々
んね
市野 結花
結花もいつか告白しなよ?隼翔君に
丸川 菜々
え!?む、むりだよ
…今はそんなことに集中してる場合じゃないしね…色々と
村江 隼翔
何の話?
市野 結花
おお!噂をすれば隼翔君
丸川 菜々
ぶるるるっ着信音
結花からのLINEだった。
市野 結花
はやと君を文化祭に誘い無よ♥
市野 結花
誘いなよ
焦っているのか、誤字っていた。
丸川 菜々
(ヾノ・ω・`)ムリムリ
っ…私からなんて無理だよ…
丸川 菜々
(隼翔君が誘ってくれるなら別だけどね)
小声に言った…ってのおおおおおぉおぉお!
やっちゃったよおおおぉおおぉ
また、手が光って、ビームみたいなのが(語彙力)隼翔君に巻きついた。
村江 隼翔
…丸川、俺文化祭暇だからさ、一緒に行かね?
丸川 菜々
……へっ、あ、うん、いいよ!
戸惑った。
なぜなら、誘ってくれたのは、隼翔君の気持ちではなく魔法の力だから。

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