はぁ…歴史の授業つまんないなぁ
…って楽に考えられたらいいのにね…
今の私は魔法を使わないように気を張ってないといけないから
ぶるるるっ
ん?LINE?
結花からのメッセージだった
とりあえずLINEを返した
携帯をパタンと閉じて、力を入れて魔法を使わないように手を握る。
絶対!絶対!またヘマはしない!!
ん?なんだか笑い声が聞こえた
それと同時に、結花からLINEが来る
どういうこと?
小声で言った。
手鏡を取り出して、自分の顔を見る。
私は、魔法を使わないように顔を強ばらせていたせいで、変顔をしていた。
うわぁあもうめっちゃはずううぅうぅう
ばっと周りを見ると、クラスメイトが皆私の方を向いていた。
って、うわああぁああぁ!やっちゃったぁああぁあ
手がまたピカピカと光り始め、辺りを包んだ。
悠ちゃんが窓を見て叫んだ
校庭に、野球部の男子が立っていた。
急に、男子が叫ぶ。
…未〇年の主張?
校舎からわーーっと歓声があがった。
クラスメイトは皆、2年3組の方を向いた。(うちらのクラスの隣)
そこには、告白された三重川さんが顔を出していた。
校舎からどっと笑い声が聞こえた。
今日は、ずっとこの話題で持ち切りだった。
私の話題は、かき消された。魔法で…
昼休み
…今はそんなことに集中してる場合じゃないしね…色々と
ぶるるるっ
結花からのLINEだった。
焦っているのか、誤字っていた。
っ…私からなんて無理だよ…
小声に言った…ってのおおおおおぉおぉお!
やっちゃったよおおおぉおおぉ
また、手が光って、ビームみたいなのが(語彙力)隼翔君に巻きついた。
戸惑った。
なぜなら、誘ってくれたのは、隼翔君の気持ちではなく魔法の力だから。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。