最終種目まで時間がある
「暇だしこの辺りを探索してみよう。」と言うことで迷子になった
甘水ちゃん
デクかかっちゃんに迎えに来て貰お
そう思いポケットからスマホを取り出し
電話のアイコンをタップした
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ふと、お茶子の言葉を思い出した
考えないようにしているがどうして
こうも上手くいかないものなのか
私は、私がデクを好きになる事はいけなかったのか。
嫌な考えしか出来なくなった私に、誰かを好きでいる事は
許されるのか
私はスマホをポケットに入れた
何となくで進んでいた道は入り組んでいる
そんな道の先から足音がした
ん?
エンデヴァーさんの横を通り過ぎると
熱気を背に私はその場を離れた
やっぱりその後も迷い続け、
しまいにはどこから来たのかも分からない
早く戻りたーい!!
そう心の中で叫んだ時、またしても道の先から足音が聞こえて来る
なんでそんなに照れるの
なんで私じゃドキドキしないの
ドンッ
勢いよく突き飛ばした
デクは目を大きく開いて、
何が起きたのか分からないという表情で
ただ私を見つめて、
あぁ、可哀想なデク。
そういうとデクは来た道を戻って行った
なんで私聞いたんだろ
わかってたはずなのに、
まぁきっと、期待してたんだろうな。
その気持ちは勘違いだって言いたかったんだろうな、
私は再び携帯を取り出すと
ある奴に電話した
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最新作です!
ご愛読して頂けると嬉しいです😭😭
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!