...小瀧望
...っ、...自分のせいだ
先生は...合ってるよ
多分...私も同じことしてる
...悪くもないのに...のんちゃんにあたって...
ほんとに自分が嫌いになる...
...え、...つまんな
...あー、帰る時間か
そして、腕を引っ張られた
パシッ...
ぎゅっ...
ドンッ...
...そして、沈黙
そして、走りさろうとした時
ぎゅっ...
そして、苦しいくらいに...ぎゅっとされた
そして、教室のドアを閉めて
...教卓に乗せられた
そして、...唇が当てられた
ん?...甘い...?
そして、唇を合わせると
さくらんぼ...の匂いがした
...ちょっと、コーラ〜とかいっちゃう?
こーらーを口に塗った
そして、私の唇を味わってる
ちゅっ...チュムッ...チュッ...
まさかのチョコレートのリップクリーム
そう言って、教卓に手を着いて
そして、唇が触れた
れんは...何度も離しては...私の顔を見て
にこっと...笑って...もっかい合わせる
そして、私の...首元に顔を填めた
れんは下ろしてくれた
そして、先に行こうとすると、
ぐっと...引っ張られた
...やっぱり...れんじゃなきゃヤダ
れんがいるから...楽しいし
れんがいるから...どきどきするし
...やっば...れんじゃなきゃ...やだ
腕をぎゅっと繋いだら、繋ぎ返してくれたから
安心して...涙が出そうになった
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!