前の話
一覧へ
次の話

第3話

スタートラインを探す
20
2019/04/05 11:40
あなた「いただきます」
母
車先に出しとくからはやくね





母は私にそう言って家を出た




診断結果を聞いてからもう2週間という時がたった

とくに大きな症状は出ていない物のすこしフラフラすることがある



あなた「まぁ..ちっちゃい頃から頭痛とはお友達だから」





もう実はこれに関しては開き直っていたりする







あなた「よし」






今日は登校1日目だ








私は 診断結果を受けたあと転校を決めた
校長先生と話をして10ヶ月のみという約束で私の偏差値では入れなかった高校へ

ずっと行きたくて仕方がなかった皇学園スメラギガクエン



制服も可愛いし学園内はとてもキラびやかで皆が輝いて見える






そしてちょっと下心サガシモノもあったりする







母
あなた
あなた「ん?」
母
緊張するね


スーツを着ていつもより綺麗にしている母が言った





あなた「そう? 私はあんまりしてないなぁ」



母
昔から緊張することばっかりだったもんねぇ〜慣れっこか
少し笑って母は言う もちろん診断結果なんて小さい頃から鬼のように聞いてきた
当たり前に慣れてしまった






あなた「あっ」


目に映る光景に思わず目を大きく開けた






制服は皆白カーディガンに暗い赤ネクタイで統一されている 私にはそれだけでキラキラカガヤイテして見えた

あなた「皆可愛い..」





母
ほらほら そんなにじーっと見てないでももう着いたよ





ここからはじまる私の10ヶ月のみの生活

私はある人に会いたい

プリ小説オーディオドラマ