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第16話

夏空

🚨注意書き🚨
・夏樹視点です
・昔の話があります
・文章多めです
・夏樹が高校3年生、真冬が中学1年生です








これは俺が高校3年生の夏の事

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俺はそこそこ偏差値の高い中高一貫校に通っている
俺が高校生部で真冬が中学生部。
当時の俺は少し荒れていて所謂ヤンキーだった
髪の毛は染めておらず、ピアス穴も開いていない為、側から見たら普通の高校生に見えた
ヤンキーといっても授業にはそこそこ出ているし、テストの点数は高い方だった
自分には少しブラコンな面があって思春期で反抗的だったが愛はあった


お昼ご飯を食べようと屋上へ続く階段を上っていた
今までは屋上は立ち入り禁止だが、扉が開いていたので、俺は屋上に入り浸っていた
でも、今回はなぜか扉が閉まっていて、立ち入り禁止のテープで塞がれていて屋上に入れない
黄色と黒のテープが2本貼られた扉の前に座り込んで、購買で買ったパンを頬張った
夏樹
夏樹
ふぅ……
弟の真冬はなにかと勉強もできるし、顔もいいし、愛想もいい
まだ入学してから4ヶ月ちょいしか経っていない1年生だというのに1週間に1回は告白されていた
中学生から高校生と幅広く人に好かれやすい人、それが真冬だった
俺は兄だったから女子に真冬のことについて沢山聞かれていた
「真冬くんってどんな人がタイプかな?」とか真冬の好きな物についてとか。
弟がモテているのは誇らしいが、真冬は極度の人見知りなので少し心配だった
そんなことを考えつつパンを食べていたら一瞬で手には何もなくなっていて
購買で買っていたいちごミルクを手に取る
以前友達に勧められて飲んだらハマってしまった甘い飲み物は自分のイメージとは真逆だったが
「好きなものは好きなんだからしょうがない」と中学の頃から毎日飲んでいた
まだ育ち盛り(?)なのにこんなに偏った食事でいいのかとは自分でも思うが、もう身長170cmは越えていたので別にいいかという結論にたどり着いていた


キーンコーンカーンコーンと漫画でよく見るテンプレの音が聞こえてもなお、
体を動かす様な気力も無く、胡座をかいてドアにもたれかかった
しばらくそのままぼーっとしていた
真夏だったのでドアからは熱が伝わってきて心地よくて目を閉じた
…………………と思ったら階段から誰かが上ってくる足音が聞こえた
真冬
真冬
あ!いた!夏樹!授業サボっちゃダメじゃないですか!!
夏樹の担任
夏樹の担任
おお!藍川!ここにいたのか……!!
いやなんで居場所わかるんだよ、と頭の中でツッコミ(?)を入れた
真冬と一緒に来た先生は俺の担任で、七三分けにメガネの20代後半の若い先生。
担任は国語を教えている。俺はちょくちょく授業はサボるが、
授業に出ている時はちゃんと話を聴くので先生には好かれていた
夏樹
夏樹
なんすか、先生
とぶっきらぼうに言うと先生は苦笑していて、俺の頭の上には?が浮かんでいた
夏樹の担任
夏樹の担任
今日は中学生一年生と合同の文化祭の準備だぞ
夏樹
夏樹
夏樹の担任
夏樹の担任
「え」じゃないよ、ほら立って
夏樹
夏樹
うす
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こんな日常も遠い昔の事。
夏樹
夏樹
真冬、元気にしてるかなぁ……
そう呟く声は俺の病院の病室に消えていった
あの時ヤンキーだった俺は今では大病院の院長を務めていて、
嫁と2人の子供と暮らしていて、幸せ者
真冬は地元を離れて東京に行って、歌い手?をしているらしい
歌い手が何かは正直よくわからないけど幸せに過ごしていたらいいなぁと思う
そんな時、お母さんから電話がかかってきた
夏樹
夏樹
もしもし
母親
母親
夏樹……!真冬が……!!
ひどく焦った様子のお母さんの声に驚いた
普段あまり焦ったり怒ったりしないお母さんのこんな声を初めて聞いたから本当に。
母親
母親
1週間くらい前に交通事故に遭ったらしいの!!
「交通事故」という単語に頭が真っ白になる
もしも真冬が大怪我をして大好きな歌が歌えなくなっていたら?
目が見えなくなって辛い思いをしていたら?


もしも……亡くなっていたらなんて嫌なことを考えてしまう


予感が当たってないといいけど、と思い言葉を発した
夏樹
夏樹
今すぐ東京に行きます
俺の気迫に押されたのか、お母さんは「ええ」と小さく承諾してくれた
俺は医者だから少しなら真冬を助けることもできるかもしれない、と思った
沢山の薬をカバンに詰め込んで財布を持って家を出た
お嫁さんの小夜にLI○Eで「真冬が交通事故にあったらしいです。ごめんなさい、行ってきます」
と伝えるのも忘れずに。
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真冬の家に着き、インターフォンを押すと相当なイケメンが出てきた
少し癖毛気味な黒髪に水色の瞳、真冬が恋人と紹介してきた男性に似た特徴を持っていたが
全くの別人で、タイプの違うイケメンだった
奏
まふ君ー?なんか凄いイケメンきたけど…
優しい声色で真冬を呼んだその声に気がついたのか、真冬がリビングから覚束ない足取りで出てきた
「イケメン…?」と呟いた声からは困惑していると取れる
夏樹
夏樹
真冬!
覚束ない足取りが気になり、どこか悪いところがあるのかもしれないと焦り、声をかけた
すると、「夏樹……?」と小さな声が聞こえた
前髪が長すぎて、目にかかっていて気になったので手でおでこが見えるくらいに前髪をあげると
目が固く閉じていて、数秒ずっと瞼が上がらなかったので開かない事がわかった

「目が見えなくなって辛い思いをしていたら?」という予想が的中していて
涙が出そうになった

よく観察してみると中の目がキョロっと動いたので、失明したわけじゃないと思う
失明していないならありったけポケットに詰めてきた薬の中に治る薬がある
目にまだ温まらない冷たい薬を塗る
時間が経って目が開いたら真っ赤な眼が見えた
あの夏の日と全く変わらないその眼差しにふっと微笑む













これからも続く、夏空
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作者
作者
衣舞です!
作者
作者
この文字数凄くないすか?
作者
作者
いつもは1000文字ちょいしか書いてないんですけど()
作者
作者
文字多すぎですね(((((
作者
作者
そして、アンケート28票も投票してくださって本当に嬉しいです……!!
作者
作者
ありがとうございます……!!
作者
作者
ということです!
作者
作者
次回もお楽しみに!
作者
作者
ばいばい!
追記:今見たら36票になってました。ありがとうございます!
ログインしてなくても投票できるみたいなのでこれからも……((((なんでもないです
2021/05/06/12時08分