太宰、広津さん、私は美術館にいる
二つあるうちの椅子のうち
右側に太宰が、左に私と広津さんが座っている
ってか、呼び出したのは
太宰でしょっと思ってると
クスクスと私たちが笑ってると
太宰が話を変えた
全く...太宰のこの
推理?叶わないなぁ...
そして、広津さんは、一息ついて
...すごすぎるよ
ほんと、太宰はすごすぎる
私も途中から気づいてはいたけど
ほんとに最初からではない
私は当然最初からなんでしょ?という意味で
ウィンクをした
美桜は静かに目を閉じた
完全に忘れてた...
あいつが帰ってくるんだっけ...
私はその名前を聞いたとたん震えと寒気が出てきた
そうだよね、あっちには
姐様と中也と首領も梶井もいっぱいる
私は探偵社に一緒に歩いていった
~その頃ポートマフィアにて~
黒い影は、
ポートマフィアを飲み込むのか
それとも、一人の少女を
飲み込んでしまうのか
次回予告
美桜「私の過去なんていいことなんてない。ましてやあの頃は...」
乱歩「大丈夫だよ。僕たちは味方だよ。」
美桜「中也逃げて!」
宗太郎「ねぇ美桜?なんで僕に支配されてくれないの?支配されてよ?ねぇ美桜?」
中也「手前なぁ、美桜のことを支配とかそんなことして何がしてぇんだよ」
森さん「...君との約束でやめさせないように決めたんだがねぇ...これが最適解と判断したよ。君はポートマフィアには必要ない」
美桜「私は...宗太郎なんかの手に落ちないから」
樋口「大丈夫ですよ。私は」
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!