第26話

美桜の過去3
2,192
2019/08/07 00:07
お母様...お母様...私ね

守れなかったよ。

この国を...あなたの愛したこの国を

義母様
こっちへおいで
お母様...?

真っ暗な闇に

お母様がいた。

あぁ、手をとってしまおうか...
その時声がした
「手前は悪くねぇよ」っというこえ
あなたは誰?

敵?違うか...でも

あなたは一体...?




その声のする方へ

進むと光が見えた。




私の中の闇が一気になくなり、

その人の顔が明らかとなった
先程の言葉を思いだし

私は聞いていた。

小鳥遊 美桜(たかなし みおう)
小鳥遊 美桜(たかなし みおう)
ほんと?
っと...
そして、闇が晴れたとき

国がどんな状態か

国がどうなったか

小鳥遊 美桜(たかなし みおう)
小鳥遊 美桜(たかなし みおう)
...ありがとうございました......
この国は血を被ったように真っ赤

そして、城は半分は溶けて

回りは骸骨だらけの

昔のような国ではなくなった
小鳥遊 美桜(たかなし みおう)
小鳥遊 美桜(たかなし みおう)
あなた方には感謝をします
私は、いずれ国を滅ぼした罪として
死刑などされると思います。
今のうちに逃げてください
私は、包帯を巻いてる人と

赤い人にそう言うと

二人は顔を見合わせ笑いだした。

それから
太宰治
太宰治
君はこんなことで
人生が終わっていいのかい?
当たり前だ

国を滅ぼし民を傷つけ

それで生きることなど出来るわけが...
中原中也
中原中也
俺は手前がやったことはしらねぇが
手前の生き方ってやつを
用意できるかもしれねぇ
私の生き方?

そんなものどこにもあるはずがない。

私は、ここからは離れられない...

太宰治
太宰治
私たちのいるところはね
罪深い人がたくさんいるんだ。
光の...表では生きられない
生きにくいという人たちが。
それでもそれでも...
小鳥遊 美桜(たかなし みおう)
小鳥遊 美桜(たかなし みおう)
私にはお願いだから
関わらないで!
わたしは、血の粒を

二人に向けて飛ばした。

この早さなら銃弾と同じスピードだ。

だけど、二人が避けない

あと数センチ...数ミリ...
太宰治
太宰治
私はね、異能力無効化をする
異能力者なのだよ。
中原中也
中原中也
俺は重力を操るんだよ
そうゆうことか...

無効化なら私のは異能だから避けるまでもない

重力も、血を操れば避けるまでもない。






この二人は私の異能力が効かない...











...確かに表では生きられないかもしれない。

だけど、だけど...もしも...もしもだけど

裏で私が生きることが出来るなら、

してもいいというのなら...

もう一度...やり直したい...
小鳥遊 美桜(たかなし みおう)
小鳥遊 美桜(たかなし みおう)
私の名前は小鳥遊美桜です。
あなた方の言う生き方を
私にも教えてください。
そう言うと二人は笑って私の手をとってくれた。

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