私はある国の王女だった。
そこは戦争ばかりだった。
そこは何もなかった。
そこは血がたくさんだった。
私はその国が大嫌いだった
この国は私を拾ってくれた。
実験ばかりの研究所が爆発したとき
私は逃げて逃げて逃げまくった
その時、この国の女王である義母様に
その時からこの国は戦争を繰り返していっていた。
私が拾われて2年たった頃
義母様は、病でなくなった
それからは義父様と姉様にこきつかわれる日々だった
そして、戦争が危なくなってきた頃
王である義父様と姉様は
国を捨て逃げていった。
王なき国であるここは
外部の思うツボだった。
だけど、専属召し使いであるリリアは
私を見捨てず残ってくれた。
研究所では
本物の兄様と別れてしまった。
今ではどこにいるのか
元気でいるのかさえわからない。
いい人に拾われてるといい...
私は兄様からもらった刀を見つめながら
そう思っていた。
この刀は、異能力無効化の力がある...
そして、私の刀使いは
兄様からの直伝...
リリアは正しい...
理由なんてない。
それは当たり前だ。
私はニコッと微笑んで
走ろうとすると
リリアが腕をつかんできた。
しまった...リリアの異能力は
テレポート...
触れた人を自分の思う場所へ飛ばす...
私は、刀で自分の手を切った
異能無効化である刀で切ったから
ギリギリテレポートされずにすんだ。
そして、私は泣きながら
泣きそうなリリアを抱き締めた。
銃弾の音が聞こえる。
城まで入ってきたのだろう...
もう、何もできない
突然リリアは
地面に倒れた。そこにはナイフが刺さっていた。
敵が...もうここまで......
私は城を出て走ってはしって
敵をなぎ倒した...
刀でやったり
私の異能力の葉桜と魔笛でやったり...
それでも減らない...
減らないよぉ...どうすれば...どうすれば...
もう1つの異能力
在りし日の唄は、皆勘違いをするけど
私が歌うんじゃなくて骸骨が地中からでてきて
歌い出す...
地中から骸骨はどんどん出てくる。
1人が歌えばその唄を聞き、自分も歌おうと2人...3人...
どんどん広がりながら
出てくる。
これを使ったら、リリアの
愛したこの国がこの国じゃなくなる。
けど、もう、どうしようもない...
昔言ってくれた
リリアの声がした気がした...
...なんで、リリアが傷つかなきゃならない?
...なんで、民は傷つかなきゃならない?
あぁ、悪いのは私だ
私が、守れなかったから
力不足だったから
もっと力があれば...
民もリリアも守れたと言うのに!
私が傷つくだけで
すんだかもしれないのに...
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。