第32話

中也の決意
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2019/08/15 03:04
中原中也
中原中也
美桜!おい!
中也は重力で押さえつけ、

美桜をみると

目に光はなく顔も真っ白な状態だった。
黒瀬 宗太郎(くろせそうたろう)
黒瀬 宗太郎(くろせそうたろう)
そうそう、彼女は
瀕死状態だから
少しでも攻撃をすれば死んじゃうよ?
そして、私の首につけていたナイフを
彼女に向かって飛ばした...が


それを中也は素手でつかんだ
中原中也
中原中也
...あのなぁ
美桜のことをなにもしらねぇやつが
あいつのことを操っていいわけねぇだろ!
そう言って私のそばにいた

宗太郎を蹴った...が
中島敦
中島敦
瞬間移動!?
太宰治
太宰治
違うよ
ここは宗太郎の異能力の世界
そして、鏡地獄
彼はどこでも何でもできる
彼をここから追い出さないと
私たちは抜けられない
中島敦
中島敦
外の様子はどうなっているのでしょうか
外か...まだ、血は降っているだろうね

さて、この状況はどうすればいいのかな




美桜side
私は今、暗闇にいる

どこを見渡しても

光がなく、ただただ暗い。

私がそこでうずくまってると

ひとつの映像が写し出された
小鳥遊 美桜(たかなし みおう)
小鳥遊 美桜(たかなし みおう)
これは...織田作と太宰がいたときの...?
入って間もなかった私を

太宰が坂口安吾と織田作之助という

友達を紹介してくれた...
だけど...織田作は

いなくなった...

安吾は特務課だったし...

その時、太宰は織田作にこう言われてた



「人を救う側になれ...

どちらも同じなら、よい人間になれ...

弱者を救い孤児を守れ

正義も悪もお前には大差ないだろうが

その方が幾分か素敵だ...」




私へ向けても言ってくれていた...けれど

私は、犯罪をおかしすぎた...

普通なら重罪なのに

ポートマフィアは、許してくれた。

私はまだ、存在してもいいと...

そして、中也と森さんに

恩を返すために、私はいなくてはいけない。

......だから、私は

闇の道を選んだ。


太宰は織田作の言った通り光の道を進んだ。

ポートマフィアを抜けるときは

誰にもなにも告げずに...

中也は、行動には表さなかったけど

太宰のことを心配していた。

愛車に火をつけたり

大事なワインのコルクを開けっぱだったりとか

そんなことをされても

太宰を信じて、許してあげられるのは

優しすぎる...
小鳥遊 美桜(たかなし みおう)
小鳥遊 美桜(たかなし みおう)
...ほんと皆優しすぎるよ
小鳥遊 美桜(たかなし みおう)
小鳥遊 美桜(たかなし みおう)
ねぇ、織田作
私は、光に当たるべきだった?
それともこのままでいい?
私は、後悔はしてないけど
不安が...あるよ
...あれ?

あれは、光?
私の奥の方に光が見えた

...なにかな?

私はてを伸ばした




中也side
黒瀬 宗太郎(くろせそうたろう)
黒瀬 宗太郎(くろせそうたろう)
もうさ、諦めなよ
美桜は、僕のものだ。
それは決まっているんだよ?
太宰治
太宰治
中也、美桜に...
太宰は、俺の耳元で
太宰治
太宰治
キスをしてボソ
中原中也
中原中也
は!?
何でキス?なんのために?

意味がわからねぇんだけど
太宰治
太宰治
とりあえずして
もしかしたら、美桜は
目が覚めるかもしれない。
太宰治
太宰治
芥川くん、敦くん
彼を頼んだよ。
......美桜には悪いが

もしそれで美桜が目を覚めるのなら

するしかねぇか

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