中也は重力で押さえつけ、
美桜をみると
目に光はなく顔も真っ白な状態だった。
そして、私の首につけていたナイフを
彼女に向かって飛ばした...が
それを中也は素手でつかんだ
そう言って私のそばにいた
宗太郎を蹴った...が
外か...まだ、血は降っているだろうね
さて、この状況はどうすればいいのかな
美桜side
私は今、暗闇にいる
どこを見渡しても
光がなく、ただただ暗い。
私がそこでうずくまってると
ひとつの映像が写し出された
入って間もなかった私を
太宰が坂口安吾と織田作之助という
友達を紹介してくれた...
だけど...織田作は
いなくなった...
安吾は特務課だったし...
その時、太宰は織田作にこう言われてた
「人を救う側になれ...
どちらも同じなら、よい人間になれ...
弱者を救い孤児を守れ
正義も悪もお前には大差ないだろうが
その方が幾分か素敵だ...」
私へ向けても言ってくれていた...けれど
私は、犯罪をおかしすぎた...
普通なら重罪なのに
ポートマフィアは、許してくれた。
私はまだ、存在してもいいと...
そして、中也と森さんに
恩を返すために、私はいなくてはいけない。
......だから、私は
闇の道を選んだ。
太宰は織田作の言った通り光の道を進んだ。
ポートマフィアを抜けるときは
誰にもなにも告げずに...
中也は、行動には表さなかったけど
太宰のことを心配していた。
愛車に火をつけたり
大事なワインのコルクを開けっぱだったりとか
そんなことをされても
太宰を信じて、許してあげられるのは
優しすぎる...
...あれ?
あれは、光?
私の奥の方に光が見えた
...なにかな?
私はてを伸ばした
中也side
太宰は、俺の耳元で
何でキス?なんのために?
意味がわからねぇんだけど
......美桜には悪いが
もしそれで美桜が目を覚めるのなら
するしかねぇか
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。