<あの>
◆◆◆
小日向鈴花、極々普通の中学生2年生です。
この子は私の親友ことみっちゃん。
ここでクラスに向かっている途中に、自己紹介をしてみよう、
好きなことは新しい友達が出来ること、色んな人と関わりたい系女子、あだ名はコミュ力魔人。
苦手なことは勉強。←やる気はあるんだ、出来なくって提出日が来てしまう負けなんだ。
そんな私ですが、最近は悩みがあります…
でた。
隣の席は……遙立くんですかぁ…
そう、この人こそが。私の悩みの種なのだ…
別に、私がみんなを好きだからと言って、全員が私に好きと言ってくれる訳でもないですし、私を目障りだと思う人がこの世にいるのは当たり前なんだけど……
ここまで言うことなくないですか?!?!
そう、この遙立津鶴という男。
"異常に毒舌"なのだ!!
えーーーーー…っと…傷つくといいますか!!(出てこなかった)
うん、ともかく。隣の席って。不安だなぁ……
それから。
悪口を。
言われ続け…
放課後。
◆◆◆
(訳:疲れた。)
ちょっとドMに転生しようかな()
ここまでつっかかってくるとは思わなかった…。
神社に来た。(え)
神社に来た。(は?)
『パンッッ』
【神頼み】
『プルルルルル…』
◆◆◆
さて、自体は緊張に突入しております。
2日目、2日目だぞひたすら遙立くんに罵倒される生活。
運動したら「全然出来ないじゃんやば」って言われて
勉強したら「そんなこと出来て当たり前じゃん」って言われる始末。
うんまぁとりあえず当たって砕けろだ!←砕けてる
今日も毒舌なこと言いますね!!
ん…?
キーーーーーーン…
きゅ、急に頭痛くなってきたんだけど?!遙立くんが毒舌すぎた?!
あ…………れ…?なんかどっかから、声が聞こえてくるような……
キーーーーーーン…
『めっちゃ可愛い今日も顔整い過ぎててやばいてか寝癖あるんだけど、寝癖っ、かわ。可愛すぎて何、どうしたの?天界から降りた天使?大丈夫?天界人不足じゃない??てか可愛いクリクリな瞳でこっち見てきてるしてかおずおずしながらもおはようって言ってくれるの優しすぎでしょあと声可愛すぎてやばい俺の名前呼んで欲しいてか可愛すぎない?可愛いポイント1つ目なんだけど真顔なのにいっつも笑ってるおかげでもう少し口角があがってんのね?あと髪サラサラすぎでしょまじでツヤツヤだし触りたいし。可愛い、え?可愛い?可愛い。可愛い。可愛い以外の言葉で彼女を表せられるのか不思議になるくらい可愛い、え、ほかに言葉ある??ないでしょ?なんかもう可愛いとしかいいようがないどうしよう今日家帰ったらこの可愛さを表せる語彙を調達しなきゃ行けないかも』
ナンダ?コレ。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。