なんで、涼介がいるの …
私はどうなったの …
涼介Side
俺があなたを見つけた時には、鉢にやられたのかって思うぐらいに目が腫れていた
それに、手首にはカッターで切ったような跡が残っていた
どうせ、彼氏にでも別れを告げられたんだような なんて思う自分がいた。
それより、俺はあなたを助けなくちゃならないのに …
" 泣いてたんだ " なんて、言っちゃった、言わない方がよかったよな、ごめん、ごめんな
あぁ 、何もしてやれない自分が嫌だ。
だよな、近くにカッターあるもんな、
それに、お前の血がついている。
わかるよ、わかるよ、お前はそのくらいしんどかったんだよな
大失恋なのか、あなたにとったら、、
本当に辛かったんだな、
どうすればいいのだろ …
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!