第6話

Let’s cook .( 薮宏太 )
328
2019/10/03 09:17
日曜日の 午後 。 



1週間で1番 、 のんびりしてるし 、少し焦る時間 。





こーたと 料理しようかなって 。 あ 、お菓子作り ね 。



「 こーた ー 、 お菓子作ろーよ ! 」


『 やだ 、 寝る 。 』



はあ 、 忙しい中の休みって分かってますけどね 、分かってますけどね 、 私もこーたとの 時間欲しいんですよ ? 分かってくれます ?



「 起きてよ ー 、 もう 1時 だよ ? 」


『 わかった 。 早朝ね 。 うん 、おやすみ 。 』



こんな 明るいのに 早朝とか 何言ってんだこの人 。

西陽ガンガン当たってますけど 。 なんか室内でも日焼け止め塗らなきゃいけないんだっけ 。 塗ってないいいや 。 諦めろ 、もう既に 手遅れだ 。 黒い 。



「 ねえ 、 こーた ってばああああ !! 」


『 うるさいなあもう 、 』


「 こーた 忙しいのは分かってる 。 でも 、私との時間も作って下さい 。 」




お 、珍しく素直に言ったぞ みたいな顔で見つめてくる 宏太 。 それ狙ってたな絶対 。 そう思えるほどに 、 ニヤニヤと微笑み出す 。



『 おはよ 』


「 何が おはよ だ バカ 。」


『 バカ って言うなら 作らない 』


「 嫌です 。 前言撤回 。 」


『 よろしい 』




なんだコイツ 。 王様か 。 そして 、私は 側近か 。 あの 、仰せのままにとか言ってる なんとも くだらなさそうな 役職か 。

嘘だろ 。



「 王様 嫌い 。 さっさと 着替えて !」


『 ん 、 はあい 』




とぼとぼと 歩いて クローゼットを開ける宏太 。

身長高いせいで 天井にぶつかりそうな頭 。


153 cm の 私は 首が痛くなるくらい 、上を見上げないと顔が見えないんだ 。 もう 、縮んでよ 。



〝 ドン !! 〟




ほーら 、ちゃんと 歩かないから 頭打ち付けた 、

プリ小説オーディオドラマ