第20話

第十七章 〜鬼ごっこすたーと〜
511
2021/06/30 11:00
コネシマ
あっ!総統!トントーン!こっちやぁ〜!
鬱先生
おっ!ついに今日の主役のお出ましか!?
シャオロン
おーい!
コネシマ
そうとーう!作戦どうやった〜?
グルッペン
作戦成功だー!


グルッペンは遠くのシッマと大声で会話を交わした。



それもとても嬉しそうな顔をして。







そう思いながら僕はラストスパートを走り切った。

ロボロ
トントン、さっきは大丈夫だったか?
ロボロ
元々五人で背中押そうって決めてたから…
ロボロ
てっきり、ぽーんって押して役割終わりだと思ってたんだけど、ゾムが
ゾム
思いっきり手引っ張ってごめんな…
ゾム
全部、僕に命令したグルなんちゃらが悪いんだっ
グルッペン
はぁっ!?
グルッペン
…まぁトントンを倒して欲しいとは命令が…
グルッペン
俺だってあそこまでやるとは想定してなかったぞ!
ゾム
だって、あんくらいしないとトントン倒れなさそうじゃん!
グルッペン
(  -᷄ὢ- ᷅)
エーミール
ゾムさん?
ゾム
ん?エミさんどうした?
エーミール
グルッペンさんの顔見てください。
エーミール
もっといい方はあったと思いますけどね、って顔してますよ
グルッペン
流石エミ兄やん、感情を読み取るのが上手いねぇ〜



みんなわちゃわちゃしていて本当に楽しい。


そう思いながらみんなを眺めていた。

ゾム
………で!トントン手首大丈夫やったか?
ゾム
僕が思いっきり引っ張っちゃったけど…
グルッペン
あ、話変えやがったこいつ。(ボソッ
ゾム
ん?トントン?
トントン
んえ…?


僕はずっとみんなを見ていてぼーっとしていた。

そのため、ゾムの返事に遅れてしまった。




返事をした瞬間みんながそそくさと僕の方に目線を向けた。


ゾム
…?どうした!?
オスマン
もしかして泣いてるめぅ?
コネシマ
え!トントンが泣いてるのかぁ!?
シャオロン
え!?まじまじぃ?w
トントン
…っ泣いてなんかいないよっ!



僕はオスマンから泣いてると言われ、


慌てて顔をマフラーで隠した。


シャオロン
んにゃろ〜!もっと顔を見せろ〜っ!
トントン
ちょっシャオロン、やめっ!
シャオロンは僕が泣いていると聞き、

一瞬で僕の方に近づいてきた。






危険を察知した僕は

シャオロンから逃げるように勢いよく飛び出した。
シャオロン
あ!おい!待てやっトントン!!
トントン
嫌だよぉぅ!来るなぁーっ助けてぇー!
チーノ
なになにぃー?僕も混ぜてぇ〜!
トントン
ちょっチーノ!お前追いかけるんやなくてそいつを止めろっ!
鬱先生
わぁ〜楽しそ〜!僕も行く〜!
トントン
大先生も!?参戦すなぁーっ!
コネシマ
じゃあ俺も行く〜!ショッピ!行くぞ!
ショッピ
え?なんでぇおれぇ!?
トントン
シッマ!止まれぇ!ショッピ君がっ可哀想やと思わんのか!
ゾム
エミさん!マンちゃん!ロボロ!グルッペン!僕らも行こうぜ!!
オスマン
やるからにはやるめぅ〜っ
ロボロ
寝顔の次は泣き顔か…うん、行こう!
グルッペン
よぉし、いっちょ赤っ恥かかせてやるか!
エーミール
もう…全く……しょうがないですねぇ!
トントン
えぇぇ!?ゾムにオスマンにグルさんにエミさんまで!?」
ロボロ
ちょっワイはどこ行ったんやーっ!
トントン
あれぇ!ロボロどこ行ったんやろーっ迷子かー!
ロボロ
は!?トントン!?なんや_
ゾム
ほんまやwロボロぉ!どこ行ったんや〜w
ロボロ
はぁ?ゾムぅ?お前なんな_
ゾム
トントン!今行くぞぉー!
ロボロ
ちょおい!人の話を_
オスマン
やるめぅ行くめぅー!
ロボロ
聞けって…
グルッペン
さぁゾムに続けぇー!
ロボロ
言っとる…
エーミール
ロボロさん、先行きますねーっ!
ロボロ
やろ…。
トントン
ちょっ!ゾム早いって!
ロボロ
・・・・・。
ゾム
トントーン!待ってー♪
トントン
うわぁーっ!お助けっ_
ロボロ
お前らァっっ!!
鬱先生
わぁっびっくりしたぁ…
鬱先生
ロボロなんや急に…。あ!もしかして、やっと身長伸ばす気にでもなったの_
ロボロ
俺が鬼やっ!全員捕まえたるからなぁーっ!!
ロボロ
鬼ごっこすたーとぉぉぉっ!!
鬱先生
えぇ!?ロボロっ!?
ロボロ
おりゃおりゃおりゃ〜っ!
トントン
ロボロっ!お前みんなを捕まえて助けてくれるんかっ!?
ロボロ
まずは俺を最初にチビ扱いしたトントンからじゃーっ!
ロボロ
みんなトントンを捕まえろぉーっ!
〔トントン以外〕
おーーーー!
トントン
はぁぁぁぁっ!?!?


ロボロはみんなに僕を捕まえろと命令すると全力で走り出した。


もちろん、みんなも命令を喜んで受け取り、

僕の方へ走ってきた。










その後、すぐに近くにいたゾムに追いつけられ、またもやぶっ倒された。




倒れた僕の周りには徐々にロボロに捕まった人達が次々にやってきた。


そして最後にゾムとロボロの一対一になった時、

ロボロはすぐに白旗を上げた。



勝ったと大喜びしているゾムと疲れ切っていたロボロが帰って来た時、


みんなで横一列になって草原に寝転がった。



シャオロン
おつかれ〜
ロボロ
やっぱゾム早いわ、、
ゾム
だろ?俺と勝負しようなんて百年早いっ!
鬱先生
でも、お前一人だけトントン捕まえた後すぐロボロから離れてったもんなw
ゾム
そういうもんじゃなかったん?w
ロボロ
まぁ確かにそれはありやな
ゾム
あ、そういえば…トントン!今度こそ大丈夫だったか?
ゾム
捕まえるとき、思いっきりドーンってやったけど
トントン
あれは、まじで死ぬかと思ったでw
ロボロ
でしょうねw後ろから追ってた俺から見ててもやばかったもんw
ゾム
ごめんなトントンw
トントン
ほんと気をつけろよなw…
トントン
てか、よくよく考えれば俺がみんなから逃げ切れるわけねぇだろw
ゾム
でも、割と最初の方は捕まえられんかったな!
シャオロン
ねー、トントンの泣き顔見たかったのにぃ〜
トントン
だから泣いてへんって!w


みんなが笑っている。



この状況が本当に楽しい。






きっとこのみんなだから、楽しいんだろう。



本当に彼らには感謝しかないな。








あ、そうだ、今なら_























トントン
『ありがと。本当にみんなと出会えてよかった。』

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