第41話

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2024/04/13 10:25 更新
オーター
何故此処に居る。
人の波に飲まれながらも、あなたを探していたオーターは、騒ぎ声を聞いた。
曰く、「単体で飛行している箒が居る」と。
もしや……と思った。オーターが想像した奴なら、やりかねない。
本当にそれかどうかは置いておいて、神覚者として対応しなければならない。
それどころではないのだが、渋々声がする方へと行ってみることにしたのだ。
そして、今に至る。
y-゜゜゜(お前のせいで主人が危険な目に遭ってるからだろ。)
モナクだと分かった瞬間に、砂で拘束して引き寄せる。
そうして言われたのがこの言葉だ。

だが、オーターの管理不足が原因でもあるので何も言えない。
オーター
どうやって部屋から出てきた?
部屋には鍵を掛けたはずだ。
オーターが掛け忘れる事は、徹夜後以外はない。
*ノω(体当たりして割った。)
ふふーん、と胸を張ったように言う。
オーター
……は?
そんな事も出来るのか、とふいに間抜けな声が出る。
魔法局、特にオーターの自室には重要な書類が置いてある。
だから、部屋の壁は厚く、窓も簡単には割れないはずだ。

それなのに、目の前の箒は体当たりをして割った、と言っているのだ。

((++(;'(窓はちゃんとしたものを使った方が良い。)
(-。_U~~(老朽化が進んでいるし、割られた痕跡もあった。割るのなんて簡単。)
そんなことがどうして分かる、と聞こうとする。
しかし、此奴に聞いても、しっかりとした回答は望めないだろう。

モナクは、「割られた痕跡は結構最近のだな」と付け加える。
最近とは何時だろうか?
モナクにとっての最近と、オーターの最近ではズレている可能性があるのだ。
それに、その部屋を使ってから、そこまで日を重ねていない。
ただ、老朽化しているのは事実だろう。
割れてしまったのだし、交換しようと決意する。
オーター
それで、箒が何をしにきた。主人の為とはいえ、何も出来ないだろう?
出来ても体当たりくらいだ。
それならあなたでも出来そうである。
ヾ(@⌒⌒(箒舐めんな。)
 Д"(-"""(お前が今一番欲しそうな情報を持っているからな、こっちは。)
オーター
例えば?
モナクは一瞬無言になる。
やはり大した情報も持ってないのだろう、とオーターは歩き始める。

此奴に時間を費やす程暇ではないのだ。
';(場所)
 
';#(場所なら教えられる。)
オーターは立ち止まる。
今、まさに必要としている情報だった。
オーター
細かくか?
モナクは、頷くような素振りを見せる。
^)o(^(ただし、条件がある。) 
(;´・(窓を割った件は不問にしてくれ。)
何だそんなことか、とオーターは思う。
老朽化していることが分かったのだし、交換する機会が出来たので良いだろう。

これであなたの場所が分かるなら、それで良かった。
しかし、モナクはまだ続ける。
;O;(もうひとつ。)

"(-""- ^^(メシシス様については、言わないでくれ。)
意外な方面からの条件だった。
ここでそれを持ち出す理由が分からない。
オーター
(だが——)
メシシスの資料を、オーターは読了している。
もとからあなたに言うつもりはなかったが、資料を読んでさらにその気が増した。

しかし、この箒がそれを言ってくる理由が分からないのだ。
オーター
(……それを考えている暇はない。)
オーター
分かった。もとから言うつもりはないのだから問題ない。
; `д(それなら教える。こっちだ。)
いずれ分かる日が来るだろう。
そう振り切って、モナクに着いて行く。
*艸(お守りでもつけてあるのか?)
とある新しい建物の前にモナクが止まると、そう言った。
万が一、すぐには助けに行けない時の為だろう。
此処なら、密室の可能性が高い。
オーター
ある。大まかな位置情報が分かる機能付きのものだ。
++●ω(ちょっと気持ち悪い。)
箒に気持ち悪がられても、と思う。
それに、お前こそ位置情報を持っているじゃないか、とも。
建物内を覗く。すると、階段と、無数の部屋が見えた。
どうやら、普通に人が住んでいるようだ。
オーターとモナクは、階段を上り始める。



「004」と書かれた部屋の前で立ち止まる。
y-゜(ここだ。)
モナクがそう言った時、突然、部屋からは鈍い音が響いた。

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