第65話

影王子の膝枕
4,219
2023/05/13 23:12



yoongi
yoongi
…難しい…



もう少し先だけど、提出期限が迫っている数学のレポートを進める






けど、
yoongi
yoongi
…これ誰が解けんだよ…





授業で絶対習ってねぇだろ、









応用問題って書いてあってもどこが応用されてんだかさっぱりわかんねぇ…
yoongi
yoongi
…はぁ…















taehyung
taehyung
でっかいため息!
yoongi
yoongi
ッ…!?
taehyung
taehyung
あはは ㅎ ひょん肩ビクってなった ㅎㅎ

突然俺の机の真横にある窓からてひょんあがひょこっと飛び出てきた










そのせいで肩がびくって上下したし、驚いた影響で心臓も音を立てる








yoongi
yoongi
急に出てくんじゃねぇ…っ

デコピンを食らわせると


あいたっ…



なんて声を上げてわざとらしく後ろに仰け反るてひょんあ



taehyung
taehyung
ねぇひょんっ、今からサボんない?ㅎ


いひひ、なんて唇をハートの形にして笑うもんだから断るものも断れない


yoongi
yoongi
秘密基地か ? ㅎㅎ
taehyung
taehyung
そー!
yoongi
yoongi
ㅎㅎいいよ、行こっか
taehyung
taehyung
ぇ、やったぁ~!
yoongi
yoongi
あ、でも俺靴取りに行かなきゃ…今捻挫してるから時間かかるかも…
taehyung
taehyung
捻挫…!?そんなの取りに行かせられるわけないじゃないですか!
yoongi
yoongi
いやでも、靴ないと外出れねぇし…
taehyung
taehyung
ヒョンここ座って!




てひょんあが窓枠を軽く叩く
yoongi
yoongi
ぇ、いやあぶねぇだろ…
taehyung
taehyung
俺いるんだからヒョン落ちませんよ、はーやーくっ!
yoongi
yoongi
…えぇ…
人が居ないことを確認して、仕方なく窓枠に腰をかける
taehyung
taehyung
よし、しゅっぱーつ!
てひょんあが俺に抱きついてきたかと思うとそのまま持ち上げられる
yoongi
yoongi
ぇ、ちょ…ッ//
taehyung
taehyung
抱っこされてるひょんってなんか可愛いㅎㅎ
yoongi
yoongi
…ッなぁ、さすがに恥ずかしい…///
taehyung
taehyung
だーいじょうぶですって、誰も通らないから!
図書室の窓から見えるのはただの草地、ここを複雑だけど真っ直ぐ行ったり曲がったりするとあのベンチに行き着く









何も無いこともあって生徒はほとんど誰も通らないし、 実際人気は全くなかった






taehyung
taehyung
ひょん足痛くない?
yoongi
yoongi
…痛くない…
恥ずかしすぎててひょんあを見られない







首に腕を回してそのままぎゅっと抱きつく
taehyung
taehyung
…ッ///ちょ、ひょん…?
yoongi
yoongi
顔…見られないように…
taehyung
taehyung
…はぁ、可愛すぎます
yoongi
yoongi
…ぇ、いや、…俺が?
taehyung
taehyung
ひょんが!可愛い!
yoongi
yoongi
…次可愛いって言ったらお前吊るす
taehyung
taehyung
えぇ、なんで!?
yoongi
yoongi
なんでも!可愛いは禁句、言ったら秘密基地行かねぇからな
taehyung
taehyung
えぇ~…けちけち
yoongi
yoongi
ケチで結構~



そんなことを話している間にベンチにつく







そっと俺をベンチに下ろしてくれたてひょんあ






俺の隣に同じように腰掛けると自分の膝をぽんぽんと叩いて、俺を見る
yoongi
yoongi
…?
taehyung
taehyung
この前はひょんがしてくれたから、今日は俺の番ㅎ
yoongi
yoongi
…?なにが?
taehyung
taehyung
ㅎㅎ膝枕、してあげるから早く寝転がってください?
yoongi
yoongi
えぇ、いいよ、俺は…
taehyung
taehyung
はーやーく!
手をぐいっと引っ張られて体勢を崩し、そのままてひょんあに膝枕される








taehyung
taehyung
ㅎㅎ寝ていいですよ、ちゃんと起こすので
yoongi
yoongi
ね…ないし…




てひょんあが優しい手つきで頭を撫でる





木々の間から漏れる太陽の光が俺に鬱陶しくない程度に当たって心地が良い






なにもかも快適だ






俺は抗うこともできず、その眠気に体を任せ、ゆっくり目を閉じた





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