第62話

番外編(きさらぎ編)前編
131
2021/07/01 01:58
これは番外編です。ですので本編を見てからの方が楽しめます。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
今日も全ての乗客の前世を明かしたきさらぎ達は終点につきカーナのBARに集まっていた。
グリン(ゾンビ)
今日もお疲れ様〜!
フジニア(車掌)
さて…今日も飲みますか…
マジシャン(地獄の門番)
疲れた時はこの一杯に限る!
フジニア(車掌)
そうですね…って!マジシャンは何もしてないでしょう?
マジシャン(地獄の門番)
僕は常にここに来るだけで貢献してるからいいの〜
フジニア(車掌)
イラッ!でもまあ…ただ酒を提供して貰えるだけいいですよね。
マジシャン(地獄の門番)
悲しいな〜何故だろう…車掌の言葉が偉く心に刺さる!
カーナ(サキュバス)
そういえばきさらぎはどこいっちゃったのかしら?
グリン(ゾンビ)
最近…様子がおかしくない?
ネム(夢喰い)
ママ…心配…
カーナ(サキュバス)
そうね〜最近何かを考えているような…悩んでいるような感じだったわね〜
フジニア(車掌)
………ご馳走様です。
席を立つフジニアにカーナは心配して声をかけた。
カーナ(サキュバス)
どうしたの?まだ何も飲んでないけど…
フジニア(車掌)
少しやることを思い出しました。失礼します。
マジシャン(地獄の門番)
フジニア…
フジニア(車掌)
マジシャン…私は…
マジシャン(地獄の門番)
大丈夫だ…信じろ…
フジニア(車掌)
…………わかりました。
マジシャンはフジニアに声をかけ抱きしめた。

フジニアは少し取り乱していたがマジシャンのおかげで落ち着き不安そうな悲しそうな顔をフジニアはしたがそれを隠すように帽子をかぶりBARを出た。
カーナ(サキュバス)
…………
マジシャン(地獄の門番)
あの二人は少し危ういところがあるだろ?だからちょくちょく見に来てるんだ…あの時とは違ってもう大丈夫だよ。
グリン(ゾンビ)
そうならいいね…
きさらぎside
きさらぎ(ヴァンパイア)
ハア……今日も仕事が終わった。
最近気分が乗らない…考え事をしているせいか…そのせいでフジニアたちに迷惑をかけてないといいけど…溜め息が止まらなかった。どうしても最近終点になると不安になってしまう。
フジニア(車掌)
きさらぎ…?どうしたのですか?
きさらぎ(ヴァンパイア)
フジニア…うんうん。ただ…考え事をしてただけだよ。大丈夫…
フジニア(車掌)
……嘘をつかないでください。きさらぎ…私はあなたのことが分からないほど馬鹿じゃないですよ。教えてください…
きさらぎ(ヴァンパイア)
やっぱり分かっちゃうか…フジニアと約束したもんね。隠し事はしないって…本当はね、私少し怖いんだ。
フジニア(車掌)
怖い?
きさらぎ(ヴァンパイア)
そうなの…ここ最近になって…あの時のことが、終点になると不安になって怖いの。またあんなことにが起きるんじゃないか、またフジニアを置いてしまうんじゃないかって…馬鹿だよね。勝手に不安がって…
フジニア(車掌)
そんなことないですよ。きさらぎ…
話し始めて震えているきさらぎを抱きしめたフジニアは優しい声で語り出した。
フジニア(車掌)
実は…私もです。私も終点になると常に不安でした。あの時までは…あなたの魂と別れたくなくて、1人になりたくなくて、色んなことをしました。それが悪いとわかっていながら…それでも怖かったんです。今は貴方とともにこの仕事をできる。しかし…それでも怖くなってしまう時があります。終点に限らずです。
きさらぎ(ヴァンパイア)
フジニアも怖くて、不安だったんだ。
フジニア(車掌)
はい…ですからお互いに同じですね。
きさらぎ(ヴァンパイア)
そうだね…フジニアも、私も、同じだ。
フジニア(車掌)
私はあなたには笑っていて欲しいんです。今みたいに何か悩んでいる時は教えてください。私は貴方のパートーナーなんですから…
きさらぎ(ヴァンパイア)
ありがとう。えっ?パートーナーって…フジニア。そっそれって…
ガタガタ…向こう側の廊下から音がしてフジニアは音の方へ歩いた。
フジニア(車掌)
…………
きさらぎ(ヴァンパイア)
…………
マジシャン(地獄の門番)
しっーーーー!聞こえちゃうよ…
カーナ(サキュバス)
暴れないの…バレちゃうでしょ…
グリン(ゾンビ)
今音がしたけど…大丈夫だよね?
ネム(夢喰い)
ママ…
フジニア(車掌)
何が聞こえてバレるんだ?
グリン(ゾンビ)
ギクッ!フジニア!
カーナ(サキュバス)
奇遇ね〜
ネム(夢喰い)
ママ…
マジシャン(地獄の門番)
やっやあー。どっどっどうした?車掌?
フジニア(車掌)
動揺しすぎだ…お前たち。心配する振りをして見ていたな!
マジシャン(地獄の門番)
さっさあ?ドッドっどうだろうな〜
フジニア(車掌)
焦りすぎて棒読み…いつから居た?
グリン(ゾンビ)
フジニア…近いし怖いよ?
フジニア(車掌)
いいから…言え!
グリン(ゾンビ)
ひぃ〜ごめんなさい!
カーナ(サキュバス)
さっ最初からよ〜
フジニア(車掌)
最初からってことは…
マジシャン(地獄の門番)
フジニアがきさらぎを抱きしめて、君は僕のパートーナーなんですからって言ったことまでだよ。
きさらぎ(ヴァンパイア)
それってほぼ全部…
それを聞いたフジニアは顔が赤くなった。それに追い打ちをかけるように録画していたフジニアの言葉を何回も流した。
フジニア(車掌)
私は貴方のパートーナーなんですから
フジニア(車掌)
私は貴方のパートーナーなんですから
フジニア(車掌)
私は貴方のパートーナーなんですから
フジニア(車掌)
私は貴方のパートーナーなんですから
マジシャン(地獄の門番)
ふふふふふ…私は貴方のパートーナーなんですから〜って…。あはははははは!
グリン(ゾンビ)
あっあの〜マジシャン…
マジシャン(地獄の門番)
なっ何?
グリン(ゾンビ)
あっあれ見て…
マジシャン(地獄の門番)
えっ?っ!!
フジニアの顔は生前の死神のように怒っていた。
マジシャン(地獄の門番)
まっまずい…
カーナ(サキュバス)
わっ私し〜らない!
グリン(ゾンビ)
マジシャンの死は無駄にしない!
マジシャン(地獄の門番)
死ぬ前提なのやめて!
フジニア(車掌)
マジシャン…
マジシャン(地獄の門番)
はっはい!
フジニア(車掌)
それから…カーナ、グリンも…
カーナ(サキュバス)
私達も!
フジニア(車掌)
おー前ーらー!逃げるなよ?
グリン(ゾンビ)
フッフジニアが怒った!
カーナ(サキュバス)
まずいわ…
マジシャン(地獄の門番)
逃げろ!
フジニア(車掌)
お前たち!待てーーー!きさらぎも追いかけますよ!
きさらぎ(ヴァンパイア)
えっ……?うん!追いかけよう!
待てーーー!
ネム(夢喰い)
ママ…待って…
列車内を逃げる3人を追いかけ回しその後3人はフジニアに捕まり怒られました。

その日からきさらぎは仕事を終えて終点を迎えてももう怖くなることも不安になることも無くなりました。

きさらぎ(ヴァンパイア)
フジニアに話したからかもしれない…けど。1番は、フジニアのあの言葉かな。あれは深い意味は無いかもしれないけど嬉しかった。フジニアも同じ気持ちだったし…フジニアの言葉があるから私はもう大丈夫。
フジニア(車掌)
きさらぎ…もう大丈夫ですか?
きさらぎ(ヴァンパイア)
うん!フジニアのおかげだよ。それに…あの言葉もあるしね。ありがとう…フジニア!
フジニアは少し照れているのか帽子で顔を隠して頷いた。

さてと…今日も仕事頑張らないと

番外編(きさらぎ編)前編❦ℯꫛᎴ❧
次は後半に続きます。

プリ小説オーディオドラマ