第18話

三章女優の確執
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2021/05/28 04:16
彼女の魂を食べた瞬間車掌は男性の元へと駆け寄った。
グリン(ゾンビ)
あれは…怒ってるの?
主人公
何かわかったみたいだが何を…
車掌
今回は推理する必要も無い…
主人公
何故だ…遺書も残ってるし…彼女も殺されて…
車掌
あなたは知っていたのでしょ?
乗客
乗客
何をですか?
訳が分からず車掌を見つめていたが懐から遺書となる紙を見せるとはっきりした。
車掌
貴方の爪を見れば分かります。これはあなたの部屋にあったものですがよく見てください。2つある遺書の内こちらの遺書はここを見ると汚れていませんか…
確かに遺書には何かが当たり擦ってたのか汚れているのが所々ある。
主人公
これは今書かれているものと前世で書かれていた遺書って事か…
乗客
乗客
しかし…それがそうなら…私の爪には汚れていませんし…書いていません!
車掌
でしょうね…これは彼女が書いたもので彼女は【自殺】ですから…
乗客
乗客
なっ!自殺!そんなわけ!あの人が何故!
主人公
自殺なんだ…なぜする必要がある…例えそうでも…自分の前世が分からないのに…死ぬ必要は…
グリン(ゾンビ)
それはね〜決まりなんだけど〜
カーナ(サキュバス)
たまに起きるケースなのよ…
車掌
本来ここは前世を明かす場所です…しかし解明しているうちに前世が分かるケースは問題ないのですが…ここで1つ問題のケースなのですが…もし記憶を思い出した状態でこの列車に乗ればキャバオーバーを起こして前世と同じように死んでしまいます…
主人公
それってつまり彼女は自殺したってことなのか…前世と同じように…
グリン(ゾンビ)
心臓なんて勇気あるよね〜僕らなら怖い〜
カーナ(サキュバス)
貴方はゾンビなんだから関係ないでしょ〜グリン!
グリン(ゾンビ)
そうなんだ〜
主人公
でもなぜそんなリスクをおかしてまで彼女はここに…
車掌
それはあなたの為なのではありませんか…
乗客
乗客
私の…なぜです…
車掌
来須というのはあなたの事なのですよ…
主人公
えっ!それは…
車掌
彼女は死ぬつもりで貴方の前世を明かすために自ら死を覚悟して乗ったんです…
乗客
乗客
まさか…だがら…私にあのような事を…
車掌
彼女があなたを当っていたのはあなたの最後の別れとしていたらしいですよ…気の強い彼女らしいですね…
車掌
彼女の前世は女優で貴方はマネージャーであり恋人同士でした…
乗客
乗客
彼女の事…前世のことわかった気がします…女優の確執だったんですね…彼女私に言ったんです…最後くらい自分らしくしたいと…
主人公
彼女はお酒が好きだったのか…
カーナ(サキュバス)
ええ〜自分はやりたい事があるから最後に飲みたいって言ってたわ〜今考えるとそういう事なのかもしれないわね〜
車掌
実は彼女のような場合は前世と同じように死にたいという衝動に駆られるのですが…彼女も女優なのでしょうね…表情を出さずに静かに眠りについたようです…それでは彼女の記憶と前世を話しますね…
自分は勘違いをしていたのかもしれない…彼女は今思い出すとどこか震えていた…その恐怖が酒でよっているのではなく死ぬ恐怖なのかもしれないし…死との葛藤だったのかもしれない…

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