第59話

終章 幽霊列車 前世の旅
166
2021/08/16 03:15
今日もまた列車が乗客を乗せるために幽霊列車が現れる。

それは前世を解明し死後の世界へと魂を導くための列車だ。

そして乗組員である車掌の死神、ゾンビの料理長、サキュバスのバーメイド、夢喰いの神と車掌を補佐するバンパイアが前世を明かし魂を導くのだ。
乗客
乗客
列車が来たわ!
乗客
乗客
来たぞ…
乗客
乗客
早く乗りたい!
幽霊列車は駅に着き扉が開かれ乗客はロビーに案内される。

待っていると2人の人物が現れた。
フジニア(車掌)
お待たせ致しました。長い間ご苦労様でした。私は車掌のフジニアと申します。こちらは補佐役のきさらぎです。今しばらくお待ちください。当駅からのお乗りの乗客は5名。これから皆さんには五駅の旅にご案内します。皆様各駅にてご準備ください。それではどうぞおくつろぎ下さい。
車掌のフジニアかそう言うと乗客たちはそれぞれ自分の好きなように動き回っていた。ある人は酒を飲みある人は料理を食べていた。
カーナ(サキュバス)
あら?あなたはどんな飲み物が好きかしら?
乗客
乗客
バーボンをひとつ。
グリン(ゾンビ)
お腹すいた?なら僕特製のオムライスをどうぞ!
乗客
乗客
美味しそう〜いただきます!
ロビーに残った一人の女性にネムがお茶を渡した。
ネム(夢喰い)
どうぞ…
乗客
乗客
ありがとう…あなたは乗組員さん?
ネム(夢喰い)
そう…ネムはお茶を渡す人…お菓子もある…
乗客
乗客
なら私はこのクッキーをくれるかしら?
ネム(夢喰い)
あげる…ママの手作りクッキー最高…
乗客
乗客
美味しかったわ…そろそろ部屋に戻ろうかしら?
女性の乗客はそう言っている最中列車が止まった。
「え〜古谷〜古谷〜列車が止まります〜」
とアナウンスが流れた時ロビーに銃殺された遺体が現れた。
乗客
乗客
はっ……なんでここに…榎木さんが…亡くなって…
きさらぎ(ヴァンパイア)
安心してください。本当に無くなってるわけではありません。この人はあなたの関係者ですね。
乗客
乗客
はい…そうです。
きさらぎ(ヴァンパイア)
ならば私達があなたの前世を解明致します。
きさらぎはそう言うとその乗客とともに前世を解明するため調べ始めた。

幽霊列車はまだ出発したばかりである。

プリ小説オーディオドラマ