第28話

六章終点
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2021/05/28 04:36
終点につき終点のアナウンスがなると列車が止まった。
車掌
今しばらく休憩です…前世で亡くなった人が集めるまで列車は止まるのです…
主人公
そうなのか…
マジシャン(地獄の門番)
さっ!休憩だ〜休憩〜!
車掌
お前はほとんど足引っ張っただけだろ…
と足蹴りをされていた。みな休憩するためBARに集まった。
カーナ(サキュバス)
乾杯〜!
グリン(ゾンビ)
美味しい〜!
マジシャン(地獄の門番)
料理と酒はいいでね〜!
ネム(夢喰い)
パクパク…
しかし主人公は不思議な事にお腹は空かず喉も渇かないので眺めていた。
グリン(ゾンビ)
どうして食べないの〜?
主人公
お腹すいてないし喉乾いてないんだ…ここに来てからずっと…
車掌
もしかしたらこれも魂の影響かもしれません…魂が安定せずにこちらの物を食べたりすると魂が消滅したりこちらの世界に引き込まれてしまうこともあるのです…ですから思い出した時に食べたくなると思いますよ…
主人公
そうかなら…楽しみだ…
そのあとお開きになり物を片付けるから手伝って欲しいとマジシャンに言われ車掌の荷物を片付けるために倉庫へ向かった。倉庫で片付けていると倉庫から【秘密】と書かれた箱を見つけたが袋が被され隠されていていた。気になるが何が起きるか分からないのでそのままにしようとしたら時、袋が落ちて箱の中身が露になる。そこに入っていたのは【自分が夢に出てくる少女の人形】や写真があり驚いた。
主人公
なっなんだ…これ…なんで車掌が…
そう呟いた時後ろの車掌室のドアが開き気になり恐る恐る中に入ると驚いた。

そこには少女の写真や関係性などが書かれていて天井には
【これは戒めだ!絶対に知られてはならない!特に主人公にはこれを見られてはならない】
と血で書かれていて傍に日記が落ちていた。

「日記にはまた失敗した見られてしまった…これを…またやり直さなければ…いけない…主人公に知らせる訳には…」
主人公
自分に知られてはいけないことってな
車掌
何をしているんですか…そこで…
主人公
車掌…えっと…これは…
車掌
また…ですか…今回は…上手くいくと思ったのに…また振り出しですね…
そう言うと鎌を出した。
主人公
何を…自分を殺すのか!
車掌
いえ…忘れさせるだけです…貴方にはこれを知られる訳には行かない…さようなら…また…始点の列車出会いましょう…
そう言われて鎌で切られた時うっすらと昔を思い出した。自分は鎌で切られるところだ…何が悪かったんだろう…自分に知られてはならない事ってなんなのか…もうわからない…

主人公は気を失い車掌は始点に送るとマジシャンが車掌室に入ってきた。
マジシャン(地獄の門番)
また忘れさせたの?車掌?
車掌
こうすることが…主人公にとって1番いい…
マジシャン(地獄の門番)
それは君の方じゃないのか…知られたくないとはいえ…見えない糸で縛るのは良くない!かつて君が過去に犯した過ちと救えなかった人間だとはいえ!このままじゃ主人公の存在自体があやふやになり消えてしまうんだぞ!君がわざとそう仕向けているから!
胸倉をマジシャンは掴み車掌に怒鳴ると車掌は言った。
車掌
だからあの時会えて初めましてと言ったのか…
マジシャン(地獄の門番)
そうだ…再開した時明らかに初めて見る様子だった。もう何回もあっているのに僕を見ても初々しいくて…
車掌
だからあえてタメすまねをしてたのか…
マジシャン(地獄の門番)
忠告だ!これ以上続けると遅かれ早かれ魂に異常をきたす!早く伝えて辞めるんだ!それに魂の記憶も薄らと覚えているんだ…お前のことを拒絶してもおかしくないんだぞ!それだけを言いに来た…早く準備して休んで走らせたらどうだ?僕は戻る…それにまた始点出会うんだから…今度こそ…バレずに前世を明らかにしろ!それといい加減覚悟を決めろ!
そう言うとマジシャンは帰って行った…
車掌
お前にできても…僕にはないんだよ…覚悟が…それに…前世を…過去を知れば…後悔するのは…主人公自身なのだから…
車掌はそう呟いて準備に取り掛かりやがてまた動き出した。

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