第21話

四章マジシャンは語る
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2021/05/25 00:34
列車が止まっても乗客が現れないのはなぜなんだ…
車掌
おかしいですね…こんな事ないはずなんですけど…あるとすれば…
そう言うと車掌は鎌を持ち出して天井に穴を開けた。
カーナ(サキュバス)
危ないから下がった方がいいわ〜
ネム(夢喰い)
コクコク…
グリン(ゾンビ)
ってことはあの人だね〜
何を言ってるのか分からないがなにやら天井から降ってきた!
主人公
ぇぇぇぇぇぇぇぇぇーーーなっ何して!てっ天井から何かが…ふっ降ってきた!
それはノロノロ立ち上がると手を広げて言った。
マジシャン(地獄の門番)
サプライズーーー!どうだった!僕のトリッ…
言う前に車掌が蹴り飛ばして起き上がった所を頭を殴った。
マジシャン(地獄の門番)
痛いじゃないか!
車掌
仕事の邪魔するな…だいたい…遺体や…乗客を隠してどうする…
マジシャン(地獄の門番)
ごめんごめん癖で!
車掌
また叩くぞ…
マジシャン(地獄の門番)
お〜怖い怖い〜!
主人公
なんなんだ?彼は?
グリン(ゾンビ)
あの人はマジシャンだよ〜乗組員ではないけど〜よくこの列車に乗ってイタズラしてるよ〜
カーナ(サキュバス)
という事はまたイタズラして乗ったのね〜
マジシャン(地獄の門番)
そうです!適当にアナウンスしたの!列車は僕のマジシャン的力で止めたんだよ〜
車掌
嘘つけ…ただレバー捻っただけだろ…
マジシャン(地獄の門番)
釣れないね〜全く〜君は?誰だい?初めてみるね〜
主人公
えっええっと…
戸惑っていると自分を見たマジシャンは笑って言った。
マジシャン(地獄の門番)
君面白いね〜今回は僕が訪問者だから事件はないよ〜気楽に行こうか〜
車掌
行く前にお前が帰らないと進まん…
マジシャン(地獄の門番)
いいじゃないか〜このまま動かなくても〜
車掌
…よし分かった…外に放り込む…
そう言ってマジシャンを外に放り捨てようとしてマジシャンは抵抗した。
マジシャン(地獄の門番)
わかった!わかったから〜じょっ冗談だって〜
車掌
こいつはこう見えても地獄の番人なんです…
マジシャン(地獄の門番)
まあそうだけどマジシャンでもあるよ〜トリック好きなマジシャンさ〜でもひとつ違うよ〜
車掌
何が違うんだ…
マジシャン(地獄の門番)
僕は君とは違って〜イケメンの唯一無二の地獄の番人だから〜
車掌
💢!
イライラしたのかそのままマジシャンのことを蹴り飛ばして列車から出して列車は進んだ。
主人公
あっ…はは…大変なんだな…まっまあ…車掌もイケメン…だと思うぞ…
車掌
無理して言わなくてもいいですよ…
主人公
なんで悲しそうなんだ…
マジシャン(地獄の門番)
それはね〜
グリン(ゾンビ)
マジシャン!
主人公
どこにいるんだ!
カーナ(サキュバス)
窓を見て見たらわかるわ〜
窓を見ると窓に張り付いていた。
主人公
怖!
マジシャン(地獄の門番)
彼はモテないから〜モテないのさ〜
車掌
そろそろ黙れ…
窓を叩くと手が離れて飛んで行った…
マジシャン(地獄の門番)
あっ!あ〜れ〜~!
車掌
どうやら空の彼方に消えたようですね。ざまあみろ…
主人公
(意外と根に持つタイプなんだな…)
そしてようやく最後の乗客になったのだった。

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