第45話

九章本は真実のみ語る
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2020/12/26 12:06
心配も残るがこの乗客は司書のような服装であり本が部屋にあることから司書など本関連の仕事をしていたんだと思っている。
車掌
大方司書のような仕事をしていたのではありませんか?
乗客
乗客
えっ!なぜわかったんですか!
車掌
本に囲まれていますし、服装からですかね…
乗客
乗客
それでわかったなんて凄いです!わたしなんかおっちょこちょいで〜えへへ〜
車掌
見てれば分かります。とりあえず何から始めましょうか?
その時ベルがなり響いた。
主人公
ベルが鳴ってる…これは何なんだ?
車掌
それはですね、グリンが料理ができた合図ですよ…どうでしょうか?お料理をお食べになっては?
そう車掌に言われると申し訳無さそうに車掌達を見つめたあと恐る恐る食堂へ向かって行った。
乗客
乗客
いいんですか?なら…お願いします!
車掌
私たちで本は戻して起きますので…
主人公
任せて食べてきてくれ!
主人公たちにお辞儀をした乗客の姿を見届けたあと主人公と車掌は困りながら本を片付けていた。
車掌
えぇぇっと!これがこれで!
主人公
違うこっちだ!
車掌
ここでしょうか!
主人公
そう!そこだそこ!
数分葛藤して何とか完了した。
車掌
ハアハアハア…何とか終わりましたね…
主人公
大変だったが何とかできたぞ…
息を整えたふたりは乗客の部屋を観察してみることにした。
車掌
綺麗ですね…清潔で何も無いですね。おやこれは?【毒薬】ですね…なぜここにあるのでしょうか?
主人公
【毒薬】以外に見てみてくれ!これは【大量の睡眠薬】やその他の【薬】が多々あるぞ…どうしてこんなものが…
車掌
もしかしたら彼女は【この毒で殺された可能性がある】もしくは、【この毒や薬で誰かを殺したか】ですね。
主人公
何か隠しているのはわかったけど彼女にそんな真似ができるとは思えない…
車掌
もしかしたら【彼女のドジは演技】なのかもしれません…
主人公
どちらにしても気をつけて見てみた方がいいかもな。
車掌
とりあえず私達もグリンたちの食堂へ向かいましょうか!
主人公
それもそうだな!
乗客の部屋を後にして食堂へ向かった。中に入ると誰かの叫び声がしてその声を方を見ると乗客がグリンの料理を食べて喜んでいるだけだった。
車掌
なんだ…何も起きてないんですね…
主人公
心配して損した…
グリン(ゾンビ)
ふたりとも見て!この人僕の料理をこんなに食べてくれて嬉しい!
車掌
良かったですねグリン…
乗客
乗客
美味しい〜〜!おかわりください!
彼女は食べ続け食堂中が皿まみれになった。
グリン(ゾンビ)
ありがとう〜こんなに食べてくれて嬉しかったよ!
乗客
乗客
ご馳走様でした!
主人公
すっすごいな…あんな細いのにどうしてそんなに食べられるんだ?
車掌
私が知りたいです…
喜ぶグリンの他に主人公と車掌は現実逃避をしていた。

その時だった。
カーナ(サキュバス)
車掌!来て!遺体が出たわ!
カーナの叫ぶ声が食堂中に響いた。

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