そう言った車掌に注射を刺した
そう言うと車掌を押し破って主人公を引きずりながら外へ出た。
そう言うと外に出て2人に追いかけた。赤い月が登り始めていてもう時間が無い。
車掌は列車を任されている上ここから出ることは出来ない…つまり外に出ればその身は焼けるように痛むのだ。死ぬことは無いが死ぬほど痛く辛い激痛が今走っているはずだ…1歩ずつ踏み出すだけでもそうなのに堪えて走り何とか追いついた。
グリンがそう叫んだ時月が登り終え当たりが暗くなった。
地面が揺れ始め地形が割れた。そこから無数の手が伸びてくる。
うめき声とともに乗客と主人公を連れていこうとする。
主人公を乗客の手から奪い返し逃げる。元々地獄の番人のマジシャンには手は襲ってこないが、車掌と主人公を飲み込もうとしてマジシャンは車掌達を助けるが車掌の足を掴んだ乗客が道ずれにしようとした。咄嗟にマジシャンは引っ張り車掌たちは巻き込まれることは無かったが乗客は地獄へ落ちた。
地を這うような声が聞こえなくなると手は列車の側まで来ようとしていて何とか二人共に列車に入るともう地面は共に戻り赤い月もいつの間にか消えていた。
音を立てて車掌が倒れてしまった。
カーナを呼んで主人公を寝かせて車掌を部屋へと運ぶ。もう乗客もいない列車はまた再び走り出した。
そして外には地面が割れた所に乗客の名前が書かれた証明書があった。
上杉苅谷と書かれていた。今まで自分が狩る側だったのに自分が狩られる側になるとは思わなかっただろう。その時一瞬だげ地獄の声が響いた。
その声を最後に聞こえなくなり証明書もいつも間にか燃え尽きていた。
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!