そいつと管理人の出会った第一印象は堅物で笑わないつまらない奴だと思った。
顔に落書きをされてパーティー用のメガネと赤いアフロは堅物の彼には少し滑稽である。
フジニアは管理人の頬をいじって笑わせようとして管理人はイラつき怒鳴った。
手を合わせて管理人に向かってドヤ顔を決めるフジニアと嬉し顔のきさらぎにツッコミを入れる姿を見て森に住むもの達はため息をついた。
きさらぎが管理人の側までやってきて何かを渡した。
そう言ってきさらぎからクッキーを貰い管理人は気に入った。
そう言い残して消えてしまった。
やはり二度あることは三度あるのか次の日の朝になると管理人はやってきた。
きさらぎはそう言ってフジニア達にクッキーを渡した。管理人が来てクッキーを食べてたわいもない話をして過ごす。それが当たり前になっていた。
しかし…その日常も終わりを告げた。
それは突然おきた…きさらぎが森に来なかったからだ。そして運命の歯車が動き出す…
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!