第33話

七章異世界の異変
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2021/05/28 06:43
乗客
乗客
これは…現実だ…現実…現実…
車掌
現実という名の現実逃避をしていますね…
主人公
大丈夫なのかな…
人間とは罪深生き物なのだろう。ここに来るものはろくな人間が居ないものだ…

前世とはいえそれなりの理由があり人は死ぬが…繰り返すうち人間は人を殺し死ぬそれがどんな理由でさえ関係ない事だが…
車掌
やはりまともな人間はいない…もはや彼もそうなのだろうか…
カーナ(サキュバス)
考え事かしら〜?
車掌
そうだな…彼の前世をどう見る…
カーナ(サキュバス)
どう見るもこうも分からないわ〜私は飲み物提供する妖夢だから〜!
車掌
そうでしたね…
カーナは元々妖夢だ…だから夢に詳しい。
カーナ(サキュバス)
それにあの子に感謝しないと〜
【私たちを作ってくれたあの子に】ね?
いつまでこれを続けるの?
車掌
時が来るまでです…それにまだ現れてはいないその駅まで…繰り返しを許していただきありがとうございます…
カーナ(サキュバス)
堅くならないで…私達も感謝してるんだから貴方とあの子に…でもマジシャンに言われた通りこのまま行けばあの子は……
車掌
わかっています…しかし…これしか選択肢がないのです…
カーナ(サキュバス)
でもまあ!今はこの子の駅ではないし気楽に前世を解き明かしましょうね!
カーナはそう言うと私の肩に手を当てて行ったあといつもの酒を持ってきてくれた。
カーナ(サキュバス)
はい!これ必要でしょ!
車掌
ありがとうございます…
カーナ(サキュバス)
あの子との生きた記憶を留めておくにはね…でもあまりいくら貴方が死神であるからと言っても妖夢の作る酒は死んでいるものには何も影響もなく娯楽としてしかないけど。でも…特に異形の死神なんかは影響を受けるはずよ!それは毒でもあるんだから。いくら貴方が死なないとはいえ消滅してしまうことだってあるんだから…
カーナ(サキュバス)
あの子を助ける前に死ぬのは許さないわよ〜それを言いに来たの〜じゃあ私は、いつものバーにいるからじゃあ頑張って〜前世探し〜!
車掌
カーナ…わかりました…今度こそ…今度こそ終わらせます…
そう呟き飲むがさすがに飲みすぎたのか身体が毒を蓄積したのか最初と比べ激しい痛みを感じる。

これが例の毒なのだ。早く解決しよう!そうしなければ…少し休まなくては…車掌無しでは色々と困る。

彼の前世を明らかにするために主人公の元へと向かった。

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「ヒック…ヒック…」鳴き声が聞こえる。

「泣いてるのか?」と呟くとその人物は顔を上げた。
??
あなたは○○○○!
「ここで何してるんだ?なんで泣いてどこか悪いのか?」

心配になり聞くと少女は不安そうに答えた。
??
実はね…私…
ノイズと共に我に返った。
車掌
もしもあの時気づけばよかったのでしょうか…○○○○…
車掌はそう呟くと少女がつけていたミサンガを握りしめた。

その時だった!
グリン(ゾンビ)
大変だよ!車掌!主人公と乗客の人が!
車掌
なんでしょうか…藪から棒に…車内は走りま
グリン(ゾンビ)
そんなことはいいんだよ!2人が厄身(やくみ)を当てられてしまったんだ!
車掌
なっなんだって!どうして!だって厄身(やくみ)は…ないはずどうして…それにあれは危険です!乗客は既に寝ているので平気ですが念の為私に任せてください!ネムとカーナとともに車掌室に待機してください!
グリン(ゾンビ)
車掌気をつけて…
死神の鎌を持ち2人に駆け寄った。するとそこに居たのは厄身(やくみ)により傷つけられた乗客と主人公の姿だった。そして畏敬が一人その場に居た。主人公を踏んでいる。その畏敬は車掌に気づくと話し始めた。

主人公の事を踏んでいるそいつは堕天使だった。
堕天使(厄災者)
やあ〜こんにちは○○○○。あっそっか!今は車掌なんだっけ〜久しぶり会いに来たよ!
車掌
その子を離せ!そしてその足をどけろ!ここは前世を明かし死後の道を見定める場所だ。出ていけ!
堕天使(厄災者)
そんなに怒らないでよ〜!あの時以来じゃないか〜ねえ?【親友】!
そう言われていやでも思い出した昔の記憶を…

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