人間とは罪深生き物なのだろう。ここに来るものはろくな人間が居ないものだ…
前世とはいえそれなりの理由があり人は死ぬが…繰り返すうち人間は人を殺し死ぬそれがどんな理由でさえ関係ない事だが…
カーナは元々妖夢だ…だから夢に詳しい。
カーナはそう言うと私の肩に手を当てて行ったあといつもの酒を持ってきてくれた。
そう呟き飲むがさすがに飲みすぎたのか身体が毒を蓄積したのか最初と比べ激しい痛みを感じる。
これが例の毒なのだ。早く解決しよう!そうしなければ…少し休まなくては…車掌無しでは色々と困る。
彼の前世を明らかにするために主人公の元へと向かった。
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「ヒック…ヒック…」鳴き声が聞こえる。
「泣いてるのか?」と呟くとその人物は顔を上げた。
「ここで何してるんだ?なんで泣いてどこか悪いのか?」
心配になり聞くと少女は不安そうに答えた。
ノイズと共に我に返った。
車掌はそう呟くと少女がつけていたミサンガを握りしめた。
その時だった!
死神の鎌を持ち2人に駆け寄った。するとそこに居たのは厄身(やくみ)により傷つけられた乗客と主人公の姿だった。そして畏敬が一人その場に居た。主人公を踏んでいる。その畏敬は車掌に気づくと話し始めた。
主人公の事を踏んでいるそいつは堕天使だった。
そう言われていやでも思い出した昔の記憶を…
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!