第34話

七章異世界の異変
136
2021/05/28 06:48
堕天使(厄災者)
君はなんの畏敬なの?
車掌
○○○だ。
堕天使(厄災者)
僕は天使だよ。よろしくね!
車掌
天使とは異なっている…それに仲良くする気は無い…
堕天使(厄災者)
もうそんなこと言って〜立場なんて関係ない!よろしくね!○○○○!
車掌
なんで名前知ってるんだ…
堕天使(厄災者)
天使にはなんでもお見通し〜ね!
これは過去に記憶の一部だ。堕天使は話し出した。
堕天使(厄災者)
懐かしな〜あの時は君無愛想で〜まあ!今もそうだけど〜!
車掌
昔の世間話でもしに来たんじゃないだろ…
警戒して言うと急にいなくなり後ろに回り込んだ堕天使が耳元でこう呟いた。
堕天使(厄災者)
天使にはなんでもお見通し〜って言ったよねあの時みたいにさ!
そう言われたあと急に痛みを感じて右腹を見ると刺されていた。正確には食われていたのだ。この一瞬で右腹を手で掴み取り食い殺したのだ。あいにく死なないが痛みは感じる。
車掌
あの時はそうだが今は堕天使…うっ…うぐ…
咄嗟に鎌で距離を摂ると堕天使は笑って言った。
堕天使(厄災者)
あはははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははは…君の肉はいいな〜その魂も美味しそうだ〜こいつも食べたら美味しいのかな〜
ヨダレ垂らして主人公達に手を伸ばしたやつを見て何とか助けようとした。堕天使はその様子を嘲らうように見て笑っていた。その表情は不気味で顔中に血がこびり付き飛び散っていた。唇にはその血で塗られ血の口紅をしていて不気味だった。
車掌
やめろ!
その様子を見てしばらく動かなかった堕天使は笑って主人公を投げた。
車掌
なんのつもりだ…
堕天使(厄災者)
いや…別に少し試したいことがあっただけ…久しぶりの再会なんだしこのくらいどうって事ないだろ〜
車掌
お前はそうかもしれないが俺は!
堕天使(厄災者)
君がそれを言うの?僕のことを裏切っておいて〜その点…君はいいよね〜生き延びて…僕なんかこんな無様な姿に成り果てたのに君は車掌になって優雅に魂で遊んでるなんてさ〜…しかも彼女を連れて…彼女のためにここまでしてるんだろ〜でもさ…マジシャンから警告があったと思うけど…もうすぐ門が開くよ〜そうすれば…君もそうだけど…彼女はどうなるのかな〜?それを伝えに来たんだ〜何が正しいのかわかるよね?
車掌
…………
堕天使(厄災者)
まあそんな顔しないでよ〜態々君にそれを伝えに来てあげたんだから〜
車掌
その為にあそこから出て俺に伝えに来て…態々厄身(やくみ)をして乗客立ちを巻き込んだって訳か…列車をここまで淀みで汚して…対象の乗客の前世を黒に染めておいて…
怒り口調で言うが堕天使になだめられて余計に腹立たしくなり反論しようとした時マジシャンの声がした。
マジシャン(地獄の門番)
車掌!どこだ!堕天使どこにいる!
車掌
マジシャン!
堕天使(厄災者)
もう嗅ぎつけたのか…なら僕は行くよ〜じゃあね〜忠告はしといたからね〜
そう言うと厄身を払い車内はの淀みを解き堕天使はどこかへ行こうとした時マジシャンが駆けつけて止めようとした。
マジシャン(地獄の門番)
車掌!無事か…って乗客や、主人公が厄身(やくみ)に当てられてる…それに車内がこんなに淀みに…貴様ー!堕天使!許さないぞ!もう逃がさない!大人しく!
堕天使(厄災者)
悪いけど〜君に捕まる気は無いよ〜さよなら〜じゃあね〜マジシャン!それとまた会おうね〜車掌!
そういうと消えてしまった。
マジシャン(地獄の門番)
消えた…くそ!逃げた…また探してあいつを…車掌!大丈夫か?車掌!
車掌
ああ…だが車内は淀みに車掌と主人公は厄身(やくみ)に当てられ前世探しの物を黒に染められてしまった…
マジシャン(地獄の門番)
考えるのは後だ!とりあえず…少し休め…閻魔に報告と後のことは俺がやる!お前はとりあえずカーナ達に伝えて来てくれ。
そう言うと車掌はカーナ達の元へ行きカーナ達に伝え休憩室で休みカーナたちもそれぞれ休むことになった。

後に引き継いだマジシャンは僅かに残っている淀みを払い主人公達の厄身(やくみ)を払うことにした。

乗客は直ぐに払えたが主人公は払えず手を焼くことになった。
マジシャン(地獄の門番)
やはり一筋縄では行かないか…くそ!いっ痛…くそ!あいつの為にも…やり遂げてやる!
マジシャンは厄身(やくみ)と淀みにより傷ついた腕を庇いながら浄化に成功した。

プリ小説オーディオドラマ