第7話

一章気まぐれな殺人鬼
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2021/05/25 00:26
車掌
これで乗客の前世が明かすことが出来ましたね…
主人公
明かしたのはいいんですけど…そのあとどうすれば…それに相手は殺人鬼ですよ!
車掌
そうですね〜なら…
そう言っている時にナイフを出して車掌の腕を切った。
車掌
やられましたね…
主人公
大丈夫ですか…って血が流れてない…
車掌
私は異形の生き物ですからね…それにしてもまさか…車掌である私を切るとは少々驚きですね…
乗客
乗客
切られてのに血が出てないし痛がらないどうしてだ…
車掌
それは死神が人に切られたぐらいで死ぬわけないじゃないですか…
乗客
乗客
しっ死神!
車掌
言っていませんでしたね…僕の正体は死神です。人の魂の前世を導きその過去に天罰を下す…それが死神の僕の仕事なのですが…貴方はやっては行けないことをしました。前世の魂が消してしては行けないこと…それは【死神である私を傷つける】ことです。
主人公
じゃっじゃあ傷つけた彼は…
グリン(ゾンビ)
地獄に落ちるよ〜
乗客
乗客
そんな…
カーナ(サキュバス)
元々前世で人を多く殺していたのだから地獄行きは確定事項だったのだけれど…車掌を傷つけて怒らせたから貴方には罰が下るわ…
乗客
乗客
どんな罰だよ!
車掌
それは…私直々にその魂を喰らい地獄でも天国で成仏できずさまよう亡霊となってもらいます。
そうあって車掌は不敵に笑っ手近づいた。
乗客
乗客
嫌だ…来るな…来るな…
車掌
それは出来ない約束ですね…それでは罪深きあなたの魂を喰らいましょうか…なぜ逃げるのです…
乗客
乗客
嫌だ…死にたくない…死にたくない…
車掌
貴方はそうやって助けを求めた女性たちをどうしましたか?
乗客
乗客
はっ!
車掌
そうです…殺したんです…なら貴方が今狩る立場から狩られる立場にたっても誰も助けてはくれませんよ…なぜなら貴方はそう殺したんですから…それではさようなら…
そういうと車掌は鎌を出して乗客の足を斬ると動けず悶える彼に近づいてその魂を食らった。
乗客
乗客
うっうわああああああああぁぁぁあああぁぁぁあああぁぁぁあああぁぁぁあああぁぁぁあああぁぁぁあああぁぁぁあああぁぁぁあああぁぁぁ
その悲鳴が耳にこびりつくそして辺り一面あの時のように血が広がった。
車掌
死んでいる魂も生きている時のように血を流すのですね…ご馳走様…
そう言って口に着いた血を舐めた。
乗客
乗客
血が…血が…血が…
彼はそう言うと消えた。消えた時に名札が落ちていた。
主人公
これは…
カーナ(サキュバス)
それはね前世を明かして天罰を下した後に前世の乗客の名前がわかるようになってるのよ…
主人公
そうなんですか…
車掌
見苦しいことを見せましたね…ではこれで列車が動きます。それではまた旅を続けましょう。
そう言うと列車が動きだし殺された彼も血の跡もいたはずの部屋も何もかもが消えていて無かったことなっていた。乗組員の彼らは仕事に戻り乗客達も起きた。あれはなんだったのだろうか…自分の前世はどのようなものだろう…そう考えているがやはりこれは夢では無いのだ…
主人公
あれは…あそこにいるのは…
車掌
あれは亡霊たちの集団です。
主人公
亡霊たちの…ってことはさっきの!
車掌
そうです…彼らは自分の罪償わなければならない…一生死んでいてもなお成仏も出来ずさまようのです…それが彼ら亡霊なのです。
主人公
死んでもなお成仏出来ずにさまようなんて…辛いですね…
車掌
それが彼らの選んだ道ですから…それでは旅を続けましょう。
そう言って列車が亡霊をすぎる直後に彼の姿をあった…その変わり果てた姿を見て私は複雑な気持ちになった。
確かに前世で殺人をおかしたとしてもこんな姿になって永遠にさまようなんて…やはりこの世界は変わっている

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