気持ちは分かります。
ですが、そこであきらめて「あらすじ」を書かないのはもったいない!
それに、最初から完璧に書こうとしなくても大丈夫です。
「あらすじ」は、ざっくり言うと「小説の内容を簡単にまとめたもの」です。
書店に並んでいる小説の文庫本を見ると、裏表紙に「あらすじ」が書かれていたりますね。
また、映画の予告編もお話の内容をわかりやすく伝えてくれるという点で「あらすじ」に似ています。
「あらすじ」に小説の内容を最初から最後まですべて書く必要はありません。
ですが、「タイトル」と同じように、小説の内容や魅力を読者に伝えるためには欠かせない大事な文章なので、ぜひしっかり書いてみましょう!
さて、読者が小説を読む時に知りたい情報はなんでしょうか?
そうですね。
誰が(キャラクター)
いつ(時代設定)
どこで(舞台設定)
何をするのか(お話の展開)
このあたりをまずは書いてみるといいと思います。
主人公の名前、年齢、性格、職業。
いつの時代の話なのか、どこを舞台にしているのか。
他の登場キャラクターについて紹介してもいいですね。
作中に出てくる印象的なセリフやエピソードについて触れるのもアリです!
たとえば……
夢の国の王子・めぇべるがいつものように大好きな夢小説を読みながら眠りにつくと、ベッドが不思議な光に包まれた。
翌朝、なぜかめぇべるはふわふわもこもこのひつじの姿に……。
「めぇべる、君にはアイドルになってもらう」
しかも、『運営』と名乗る謎の集団に頼まれて、いきなりアイドルとしてデビューすることになっちゃった!?
読者が
「このキャラ気になる!」
「この先どうなるんだろ?」
「この世界観好きかも……」
となるような点を、ぜひ「あらすじ」に入れてみましょう。
自分が好きな小説や漫画、映画やゲームなどの「あらすじ」にはどんなことが書かれているかを見てみたり、
自分ならこのお話の「あらすじ」をどうやって書くだろう? と練習してみるのもオススメです!
また、本文を書き進めるのにあわせて「あらすじ」はどんどん修正可能です。
自分が納得のいく「あらすじ」になるまで、あれこれ試してみてください!
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!