第3話

何を言われても好き #3
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2019/07/04 10:40
末吉「ご注文は何にされますか?」


私はもう常連になっていたから


『いつもと同じで』


末吉「(クスッ)はい、分かりました」


少しして末吉さんが注文したカフェラテを持ってきてくれた。


『、あれ?私これ頼んでませんよ?』


カフェラテと一緒に出てきたのはスコーンだった。


末吉「今度スコーンがちょっと変わるんですよ。
試作品を作ったのでぜひ食べてみて欲しいなって。」


『いいんですか?』


末吉「常連さんなので特別に」


『じゃあいただきます』


(サクッ)


『...美味しい!!こんな美味しいスコーン初めてです!!』


末吉「ははっw大袈裟ですよ」


『そんなことないです!』


本当にすごく美味しかった。


末吉「ありがとうございます。実はこれ、少し自信があったんです」


『そうなんですね。これ、末吉さんが作ったんですか?』


末吉「はい、こう見えて僕、実は店長なんですよw」


『え!?』


あ、ほんとだ...名札のとこに書いてあった。

なんで見落としてたんだろ


末吉「ははっw気付いてなかったんですね」


『ま、まぁ...』


末吉さんに少しでも近づきたくてこの店に通ってたのに気付かなかったことが少し恥ずかしかった。


末吉「はははっw」


いつの間にか楽しそうに笑う彼に見とれていた。


末吉「...僕の顔に何か付いてます?」


『えっ?あ、違います違います/// す、すみません...』


末吉「別に謝ることじゃないですよ」


あー何やってんだろ自分





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